今夏のRTAを振り返る(というか実はまだ見てる)※8/19再生リスト追記
ゲームの祭典としてすっかり定着したRTA in Japanですが、今年の夏もちょくちょくリアルタイムで拝見しました。というか、今でもアーカイブ配信でちょくちょく見てますので、主観的にはまだ終わった気がしてません。
このRTAというイベントでは、国境なき医師団への寄付も呼びかけられ、今回も高額な寄付金が集まりましたし、今年はてんぐも些少も良いところながら寄付をいたしました。
この寄付について、先日のこのニュースのことを思い出しました。
確かに、このような公共の利益に資する事業に対して、我が国の対応はケチと言って差し支えありません。そして、本来なら国のような大きな存在が支援のために公金を用いる方が、より大きな効果が得られるのも事実です。
しかし、同時にRTAでの国境なき医師団への寄付にせよ、国立科学博物館へのクラウドファンディングにせよ、かねてからの「社会問題に対して無関心な人間が増えている」という大衆観を否定する、「社会に対して貢献しようとする能動的な意思の証明である」と、肯定的に評価することはできないでしょうか?
そして、このようなポジティブな、エンターテイメントとしての寄付活動の動きと連動していくことが、日本社会をより良い方向へと向かわせる原動力になるのではないか。てんぐは最近はそのように考えてます。
さて、そんなRTA in Japan SUMMER2023ですが、TwitchだけでなくYouTubeでもアーカイブ配信が始まっています。
その中から、てんぐがオススメする配信をいくつかピックアップします。
プリンス・オブ・ペルシャ
RTAでは、「名前は知っていたけど当時は縁がなかった」というゲームを遊ぶ疑似体験ができるのも楽しみのひとつです。
このプリンス・オブ・ペルシャもその中に入ります。
このアラビアンファンタジーな雰囲気と曲刀を使うチャンバラ、そしてヌルヌルした動きを見てると、ハリーハウゼンの名作映画、午前十時の映画祭でも上映してほしい「シンドバッド黄金の航海」を連想します。
今回の走者は、基本的には敵はやり過ごしてタイムを短縮させていくスタイルでしたが、これも「さらわれたお姫様を助けに行く」という本筋ともマッチするスマートな印象を受けました。
イース3 ワンダラーズ・フロム・イース
こちらはご存じイースシリーズの第3弾。
こちらではメガドライブ版でプレイされていましたが、てんぐのクラスメイトの家にはSFC版がありました。そちらの方が印象に残っていますね。
バグ技使っていきなり経験値とパラメータと所持金がMAX状態になってましたが、考えてみれば、かのイースでの大冒険を成し遂げた身であれば、あれくらい強い方がむしろ自然に見えます。
刃物振り回して敵陣に吶喊していく様は結構怖いですが。
Ninja Gaiden Black
アイエェェェェ! ニンジャナンデ!?
実際見ると、これは忍殺だわ。
GEO Guesser
「これ、何?」みたいなゲームにお目に掛かれるのもRTAの楽しみのひとつ。このGEO Guesserもそのひとつです。
なんというか、テクニックというより走者自身の雑学力をダイレクトに問うこのゲーム、RTAでは以前にも登場してます。「面白いの、これ?」と思われる人もいるでしょうが、実況を見てると結構癖になります。作業中のBGVにも向いてるかな。
電車でD LightningStage
今年のラインナップで存在確認して、「これは絶対にリアルタイムで見るぞ!」と思わされた怪作です。
とりあえず、イニDを大雑把に知ってればOKです。
あとは電車が絶対にやっちゃいけないことしかやってない走行をご覧ください。
ドラゴンクエスト2
ドラクエ2のロト三部作は、てんぐは原作ゲームより小説版や四コマ劇場やモンスター物語やアイテム物語やCDドラマで親しんでたクチでした。
それでもその難易度については聞いていましたので、この時間内で本当にクリアできるのか心配してましたが、実際にやってのけてしまったのは流石はRTA走者ですね。
そして、CDドラマでのラストバトルでムーンブルグ王女が死亡したのも、ゲーム的にはよくあることだったんだなということも分かりました。
聖剣伝説
聖剣伝説はまさに、存在は知っていたけど全く縁がなくて臍を嚙むしかなかった名作ゲームでした。
これをプレイしてくれた海外の有志bowiethehero氏に感謝です。
これは後程、じっくりと拝見します。それほど長くないし。
ファイナルファンタジー4
FFオールドファンとしてのてんぐは、ファンタジーとテクノロジーとキャラクター性の三者のバランスが極めて高いという点で、FF4を極めて高く評価しております。何より、BGMが素晴らしいんだ、特にフィールド曲は原曲もケルト風のアレンジバージョンが素晴らしいんですよ。
そんな風に思い出に浸りたくてリアルタイムで拝見していたら、世界を救うために世界が崩壊しました。
うむ、それでこそRTAです。
ドラゴンバスター
今夏のRTAの中で、あえて「ベストをひとつだけ選べ」と問われたなら、てんぐはこのドラゴンバスターを挙げます。
子供の頃に名前を知ってたけど遊ぶ機会がなかったという要素に加えて、最近は特に好みになってるレトロファンタジー感、そして走者のめめくらげさんの「これ、ドラゴンバスター世界のストーリーにしてよくね?」的な子供の頃のエピソードと合わさると、もう完璧ですね。
8/19追記、再生リスト
RTA in Japanのアーカイブ配信は再生リストにまとまっていましたので、こちらも追記で紹介いたします。
皆様もこちらから、お気に入りのランを見つけてください。
総評、そして次回へのささやかな要望
RTAではレトロゲームの名作を中心に見る傾向がありますが、そういったゲームを見てると、その作品の世界観が実に完成度が高いことに驚かされます。
特にドラクエ2においては、何か付け加えたりする余地も必要性も感じません。時代を越えて愛される作品って、そういった点がジャンルを越えて共通するんでしょうねえ。
さて、次回のRTA in Japanは今年の冬に開催予定。
そして、そのRTAで採用してほしいとてんぐが願ってるゲームが、D&Dを原作とした横スクロールアクションゲームのシャドー・オーバー・ミスタラです。
これに挑むRTA走者が現れることを、D&Dユーザーとして祈念しつつ、本稿を締めくくります。
最後に一言。
全走者と、そして関係者ご一同様、ありがとうございました!