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2025年2月後半発売の新刊児童書

2025年2月後半発売の児童書の情報をまとめました。
絵本を除く児童文学作品の単行本は見つけた新刊をすべて、児童文庫は新シリーズや個人的に推したい作品などをピックアップして掲載しています(五十嵐美怜さんが『ハイキュー!!』のノベライズを書いてる! うらやましぃ~っ!)。
著者名は敬称略、内容紹介は基本的にAmazonから引用していますが、長い場合はコンパクト化しています
新たな児童書と読者の皆様の出会いのお役に立てることを願っています。


低学年~

斎藤洋『ふしぎながっちゃん ゆめをかなえるカプセル』

がっこうのつうがくろ、いえのなか、びっくりするようなところにあるカプセルトイをガチャガチャしてみると…?
ガシャッ! ゴロン! ポン! カプセルの中から出てきたのは、なんと、ねずみ!?
「ぼくは がっちゃんだ。きみの ねがいを ひとつだけ、かなえて あげる。ゆめを、いって ごらん!」
「こんなカプセルトイがあったらな!」とゆめがふくらむ童話です。[講談社]

柏葉幸子『モンスター・ホテルでおにごっこ』

今日はモンスターたちの鬼ごっこ大会の日。モンスターたちは、毎年、この日をとても楽しみにしています。魔女もフランケンシュタインも死神も、ろくろっ首も幽霊たちも、みんな参加します。ミイラ男は、初めて鬼ごっこ大会に参加することにしました。走るのが苦手で恥ずかしがり屋で怖がりなので、今まで参加していなかったのです。でも、どうして参加することに決めたのでしょうか。その理由は…!?[小峰書店]

落合由佳『ぼくらのお祝いごはん(おはなし日本文化・和食)』

料理クラブに所属する和(なごむ)は、幼馴染の大ちゃんのことが大好き。だけど大ちゃんは6年生。もうすぐ卒業して、遠くの私立中学校に行ってしまう──。
料理クラブでは卒業する6年生のために料理を作るイベントがある。今年の六年生からのリクエストは「和食」。大ちゃんのためにも思い出に残る料理を作ろうと意気込む和は、和食ハカセのような小春の力も借り、少しずつ和食について知っていくが……。[講談社]

石崎洋司『めざせ、刀剣マスター!(おはなし日本文化・刀剣)』

ゲームやマンガから刀剣にはまった奈々と瀬那の姉弟。刀に詳しいおじいちゃんにつれられ、刀剣の展示会にでかけます。刀剣はいつ生まれたの? 刀剣はどうやって作るの? そして、あのマンガに出てくる刀剣のモデルはなんなの? 数々の日本の名刀の魅力を調べながら、ふたりは刀剣マスターを目指します![講談社]

戸森しるこ『ひなまつりの夜の秘密(おはなし日本文化・雅楽)』

ひなまつりの夜、翔はおじいちゃんの家でふしぎな音色に導かれていくと、出会うはずのない人に出会う。神秘的な雅楽の音色から生まれた秘密の出会いで、翔はジェンダーについて考させられる……。「変わらない」雅楽の魅力と「変えていきたい」ジェンダーバイアスの話。[講談社]

結来月ひろは『咲かせよう! 世界のフェスティバル(おはなし日本文化・華道)』

どのクラブ活動に入るか悩む小学5年生の楓子。たまたま空き教室の前に花を運んできた一個上の先輩・桜川くんの行動が気になって、こっそりあとをつけていったら、成り行きで華道クラブに入ることになっちゃった!? 華道クラブにはすこし怖そうな先輩・椿山さんもいる。はじめはおそるおそるだった楓子も次第に華道にハマっていき、順調に思えたが……。華道の楽しさ・奥深さがわかり、興味を持てる「はじめの一冊」です。[講談社]

中学年~

廣嶋玲子『十年屋 8 黄昏時のお客様』

誰かにとって大切なもの、失いたくないもの、隠したいものを、時の魔法で預かるという不思議なお店「十年屋」。しかしどんな稼業も、長いこと続けていれば、いろんなお客様と出会うものです。時にはよからぬ思いをいだかれることだって……。なにやら不穏な気配ただよう、シリーズ第8巻![静山社]

萩原ゆか『逃げた王子と14人の捜索隊』

地球からはるか遠くはなれたウプタン星。そこで、時期国王として選ばれたルックル王子が、ある日とつぜん家出した?!! その行き先は──地球。王子をさがしだすため、14人の隊員から捜索隊が結成されるが……。
古今東西、自由に行き来できるタイムマシンで、世界中あっちへこっちへ逃亡する王子。韓国でアイドル練習生になったり、19世紀末のロンドンで犯人さがしをしたり!? 王子はどうして逃げたのか。はたして隊員たちは王子をつかまえることができるのか。SF・歴史・謎解き・旅行記、ぜーんぶつまった冒険物語![新星出版社]

辻貴司『ツクルとひみつの改造ボット3』

機械に意思を持たせる謎の技師コーディー。ツクルが出会った改造ボットからコーディーの行方を仲間のトミーやナナミとともに追いかける。いろいろな改造ボットが登場して、子供だけでなく、老人のピンチも救おうとする。大人に見つかると不審がられるので、口をとざしているが、大雨のときには、正体がばれそうになってしまう。はたしてツクルはコーディーにあえるのか?[岩崎書店]

梨木果歩『ヤービと氷獣』

静かな湖沼地帯、マッドガイド・ウォーターに今年も冬がきました。そこで暮らす小さないきものヤービとその一族は、もうすぐ快適な寝床のなかで、春まで長い眠りにつきます。大昔ヤービたちのご先祖が、太古の存在「氷獣」と、「冬は『氷獣』の季節とする」という契約を交わしたからだと言い伝えられています。ところがヤービは、木のうろに住む友だちナミハナアブの幼虫ヨンのことが気がかりで、様子を見に、雪の降り積もった外に出かけていきます。待望のシリーズ第三弾。[福音館書店]

神戸遥真『死神短歌(5分間ノンストップショートストーリー)』

死神・ウタの仕事内容は、魂をあの世へ送り出すこと。目まぐるしい出会いと別れのなかで、ウタは“三十一文字に自分の想いを込める”という短歌に魅せられていき……。短歌にまつわるショートショートを10篇収録。[PHP研究所]

藤白圭『ぼくのたった一つのミス 1~3』

『読みながらネットリテラシーを覚える』がコンセプト。タブレットやスマホ、ゲーム、ネットに早期に触れる子どもたちに向けて、ショートショートで各巻15話収録。[岩崎書店]

ケリー・マケイン『ひみつの妖精ランド 妖精のキャンプと魔女のレシピ』

再び妖精の国フェアリーランドを訪れた人間の女の子ピュアは、妖精の女王様に、嵐の魔女に会いに行くよう命じられます。フェアリーランドを救うためのレシピをもらうためです。ピュアと友だちの妖精4人はドラゴンに乗り、嵐の魔女が住む、嵐の山を訪れます。ところが妖精のブルーベルとサルビアが嵐の魔女を怒らせてしまいます。ピュアたちは無事にレシピを手に入れることができるのでしょうか。[ポプラ社]

リーサ・ルンドマルク『サメのイェニー』

小2のイェニーは、読書が大好きで大声を出すのがきらい。教室でもサメのように、静かにひとりですごしたいのに、先生もみんなもわかってくれません。ある日、水族館〈海の世界〉に迷い込んだイェニーはサメと出会い、悩みを相談しますが……。子どもの想像力や感性をユニークに描いた、ニルス・ホルゲション賞受賞作。[岩波書店]

高学年~

吉田桃子『地図にないお店 純喫茶クライ』

辛い思いをしている子どもの前に、ある日突然現れる「純喫茶クライ」。扉を開けると、ミルクセーキ、プリンアラモード、ホットケーキ、クリームソーダ、ナポリタン…心躍るメニューたち。そして驚きのストーリーが待っています。
現実までが変わっていく。明日を生きる希望が生まれる物語。[岩崎書店]

畑中弘子『鬼日和』

安奈は小学五年生。 家族に「置いてきぼり」にされたある朝、遠く大角山に赤い蛍を見た。 蛍を追いかけてきた安奈は、鬼臣村という不思議な村に迷い込み、太郎という少年に助けられる。 太郎とともに赤い蛍を探しながら村になじんでいく安奈だったが……。[てらいんく]

佐東みどり・石川北二・木滝りま・田中智章『科学探偵VS.終末の大予言(後編)』

『予言の書』を手に入れた真実たちは、消えた少女を追い、都市伝説の舞台「きさらぎ駅」を目指す。罪人の島で始まる死の鬼ごっこ、巨人ダイダラボッチの出現、呪われた村の怨霊など、予言はまたも現実に。「科学で解けないナゾはない」と語る真実と、予言をあやつる「神の使い」との直接対決が始まる──。[朝日新聞出版]

張之路『セミの歌、きみに届け』

いつも平凡な成績の少女・秀男は、淡麗な顔立ちで優しい少年である边域と奇跡的な出会いを果たす。 边域は、繊細に蝉が刻まれた翡翠の万年筆を秀男に贈り、秀男はこの魔法の万年筆の助けを借りて成績を大きく伸ばした。
この小説は思春期の特徴、ティーンエイジャーが持つ将来への不安や戸惑い、理想を追い求める気持ちを表現している。全ての人に適した教育制度や試験制度は存在しないので、どこかに学校生活に苦しむ子どもがいる。
『セミの歌、きみに届け』というタイトルの「きみ」は、若さの持つ儚さと無力さを象徴している。セミは誰のために鳴くのか?教育や試験制度になじめず、学校生活に苦しむ子どものために鳴くのだろう。[樹立館]

ノエル・ストレトフィールド『カルディコット・プレイスの子どもたち』

1960年代のイギリス。お父さんが事故にあって気力を失い、幸せなジョンストン家の生活は一変する。都会の小さなアパートにうつったが、お母さんは疲れ、ビル、キャロル、ティムの3人の子どもたちは不満をつのらせていた。
そんなとき、末っ子のティムが、ひょんなことから田舎の大邸宅カルディコット・プレイスを相続する。ひっこした一家はそこで、お金持ちだが帰る家のない子どもたち3人の滞在を受けいれることに……。
村の自然とあたたかい人々に見守られながら、新たなくらしを築いていくジョンストン一家と、子どもたちそれぞれの成長を生き生きとえがく、感動的な物語。[偕成社]

アンソロジー『こわされたまち(戦争がわたしたちを見つめている・戦争文学セレクション)』

戦争を見つめた作家たちの詩、児童文学、小説を集めた新シリーズです。2巻目は、「こわされたまち」をテーマにし、原爆や空襲など破壊されていくまちの「ただ中」にいる人々が描かれた作品を集めました。
原民喜「夏の花」、峠三吉「原爆詩集」、壺井栄「石臼の歌」など7編を収録。[汐文社]

児童文庫

古舘春一・五十嵐美怜『ハイキュー!! まんがノベライズ 烏野高校バレーボール部、始動』

小学生時代に見た“小さな巨人”にひかれて、中学からバレーボールを始めた日向翔陽。中学最初で最後の公式戦でボロ負けした相手・影山飛雄にリベンジを誓い烏野高校バレーボール部に入るが、なぜかそこには、影山の姿が!?
はじめはいがみあっていた二人だったけれど、チビだけど運動能力バツグンな日向と、圧倒的センスで正確無比なトスをあげる影山が出会ったとき、名コンビが誕生する!!
バレーボールにかける少年たちの熱い青春ストーリーが、今、始まる!![集英社みらい文庫]

山田鐘人・アベツカサ・時海結以『小説 葬送のフリーレン 1』

これは、冒険の終わりからはじまる物語。
魔王を倒して王都へ凱旋した勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士のアイゼン、そして、魔法使いのフリーレン。10年にわたる冒険の旅をふりかえった4人は、50年に一度の流星群をながめます。
「もっときれいに見える場所知ってるから、案内するよ」
と言うフリーレンの言葉に、50年後の再会を約束しますが……。[小学館ジュニア文庫]

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