時代錯誤だ💢「下請けは生かさぬよう殺さぬよう」「下請けと胡麻の油は、絞れば絞るほど出るものなり」🆖公正取引委員会が下請法違反で調査💥
皆さんこんにちは、ラグマスター(ラグハウスの親方)のPikaichiです。ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事です。常日頃より、古着のリサイクルや回収にご協力下さり有り難うございます!!
今回はラグマスターのオピニオン、公正取引委員会が下請法違反で調査の記事に思う事です。
🔻その記事がこちら🔻
最初にお断りしておきますが、これは業界や組合の総意ではありません、あくまでもラグマスターの私見である事をご理解の上お読みください。
「百姓は、生かさぬように、殺さぬように」あるいは「百姓と胡麻(ごま)の油は、絞れば絞るほど出るものなり」これは江戸時代の農業政策を言い表す言葉として有名ですが、これと同じような政策が『ある業界』では現代でも罷り通っているのです。
それがなんと日本が世界に誇る自動車業界なんです!😲😲😲ある下請けの人は「自動車メーカーと付き合うと幸せになれない。でも付き合わないと生きていけない」と仰ったそうです。
🧥ラグハウスと🚘自動車メーカーとの関わり
ラグハウスの取り扱う素材に反毛原料という物が有ります。ラグハウスで選別された古着の10~20%がこの反毛原料となり、反毛工場へ出荷されフェルトに加工される、その後ティアワン(注1)企業の部品メーカーなどで部品に加工され、自動車会社へ納品される事になります。【地球に向かう矢印は輸出される中古衣料を表しています】
注1、ティア1とは(Tier1)とは、一次請けという意味があり、自動車業界では完成車メーカーに直接部品を供給するメーカーのことを指します。またティア1メーカーに部品を供給する企業のことをティア2といいます。我々ラグハウスは直系で来てもティア3だが、反毛フェルトメーカーが複雑に入り組んでいる為、ティア4、ティア5の場合も有る。
🔻反毛原料に付いての動画はこちら🔻
この反毛原料の価格が酷い事になっているのだ!ラグマスターが仕事を始めた1978年頃の反毛原料価格が都内の問屋渡しで30円(1Kg当)、現在が愛知県岡崎着で10円(運賃が7円かかるので実質3円)実にこの45年間で10分の1の価格に下落した。否、自動車メーカーによって値下げされ続けて来たのだ。45年間で価格が10分の1になった物が、この日本の中で反毛原料以外に有るだろうか?
💹中小企業の人件費上昇分を価格転嫁へ🆙
賃上げの実現に向けて、中小企業が人件費の上昇分を価格転嫁できるよう、公正取引委員会などは、発注者と受注する企業の双方に求める行動指針を取りまとめた、そのニュースがこちら🔻
公正取引委員会は『発注者と受注する企業の双方に』と言うが、自動車メーカーは協議の場を設けないし、そもそもティア3以下のラグハウスには発言権も無いのだ。
ラグハウスへの発注側は反毛工場だが、その反毛工場も価格転嫁できていない、さらにその上のティア1企業さえも自動車メーカーの顔色を窺っているばかりで価格転嫁しようとはしていない。
つまりサプライチェーンの最末端であるラグハウスは、江戸時代の農業政策に苦しむ百姓の様なものだ。百姓一揆でも起こせば良いのだが、業界内にお上にたてをつく気概のある奴は、ラグマスターぐらいしかいないのが現実だ!
政治家が悪い事をしても罰せられない世の中だ、企業だって政府や役所の言う事など聞くものか!
アア・・・嫌な渡世だなア・・・・・
中小零細企業にお勤めの方で、ラグマスターの意見にご賛同下さる方は、是非とも拡散をお願い致します。
マガジン📖ラグマスターPikaichiのオピニオンはこちらから▼
自動車メーカーに物申す📢古着から作られるフェルトの値上げを要求する❗のYouTube動画はこちらから🔛
🟣ラグハウスとは🟣
ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事で、和名は襤褸屋(ぼろや)です。ラグハウスでは、回収された古着を主に次の3種類の用途に選別してリサイクルしています。
①ウエスの原料(工業用の雑巾)
②反毛の原料(フェルトの原料)
③中古衣料(国内国外向け古着)