ドラマ「悪女(わる)」を見て③
ちょっとお久しぶりになってしまいましたが…まだ「悪女(わる)」の話をします(笑)
今日は「フェミニスト」がテーマのお話し。
ドラマの何話でしたでしょうか…
富永愛さん演じるゲームデザイナーと仮想空間のショッピングモールを作る話でした。
そのゲームデザイナーが「フェミニスト」という設定でした。
そもそも「フェミニスト」とは、男女同権で、女性に対する不平等の解消を唱える人のことを指すようです。
まあ、簡単に言えば現代らしい「男女平等」の思想、というわけです。
物語のなかでも、仮想空間のなかで男女を表現せず、ユーザーがそれぞれ自分の好みでアバターを作って買い物ができるモールを作り上げられていました。
また、その過程で男性営業が「女性は…」と男女を区別するような発言をして、ゲームデザイナーが怒ってしまった描写もありましたね。
ちょうどこのドラマが放送されていた頃、私も仕事の中で同じ「フェミニスト」という言葉に出会いました。
お客様に新築住宅の間取りをご提案していた時、
同席していた設計社員がお客様にこんな発言をしました。
「奥様、キッチンはアイランド型をご所望ということで…」
何が問題だったか、文脈でわかりますよね?
「奥様」と指して、キッチンの話をしてしまったのです。
私も正直隣でこの発言を聞いて、ヒヤっとしました。
キッチンは女性だけが立つ場所ではないし、女性だけが選ぶ場所でもありません。
ましてやこの「男女平等」がうたわれている時代、
「男女が平等に活躍できる社会」を目指されているこの時代に、
この発言は良くなかったわけです。
後日お客様からお𠮟りの言葉をいただいてしまいました。
他にも、日々周りの社員たちの発言を聞いていると、男女を区別してしまっている発言をよく聞きます。
いつもヒヤっとするんですよね…。
私の会社は歴史のある会社です。
だからこそ、古くからの考え方も定着しているし、新しい考え方を受け入れ難い人が多いのが現実です。
でも、大手企業だから、率先してダイバーシティ推進をしていかなければならない。
結果的に生まれたのが「女性社員研修」「女性社員面談」
定期的に女性だけが会社に呼ばれて、女性だけの研修や面談を受けているんです。
「最近どう?」
「働きにくいことある?」
「プライベートも含めて、悩みある?」
「体調は大丈夫?」
気にかけていただけることはありがたいことです。
でも、気にかけている「風」にしか私には見えません。
こんなの女性活躍推進でも、ダイバーシティ推進でもなんでもないですよね?
研修をしたいのなら、男性にもすべきです。
女性の理解を男性がして、反対に男性の理解を女性がする研修が必要なのではないでしょうか。
相互理解をしないと、いつまでたっても男女は平等になりませんよ。
いつまでたっても「奥様=家事」「ご主人様=仕事」みたいな発言をする人が減らないと思います。
面談をしたいなら、男性にも平等にするべきです。
男性にだって悩みはあるはずだし、それを会社に伝えられる場所が必要だと思うのです。
社員数の少ない女性に辞められては、ダイバーシティ推進の観点で困るのは分かります。
でも、男性社員も女性社員も変わらず平等に会社の財産です。
まずは根本的に考え方を改めないと。
この社会は変わらないですよね。
前の記事でも最後に書きましたが、
私は私自身が会社で「女性営業」という肩書きではなく、「営業」と呼ばれる日を心待ちにしています。
営業活動に出たとき、「え?女性が営業!?」と言われない日も心待ちにしています。
いつかそんな日は訪れるのでしょうか…。
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