教養としての国際政治~日本の戦争リスクと私に起こるかもしれないこと~
豊島晋作氏の著書、『日本人にどうしても伝えたい 教養としての国際政治 戦争というリスクを見通す力をつける』を読んで、日本が戦争に巻き込まれたときに私に降りかかるかもしれないリスクを考えてみました。
本の紹介
『日本人にどうしても伝えたい 教養としての国際政治 戦争というリスクを見通す力をつける』は、国際政治の基本的な理解を深め、戦争や紛争がどのように発生し、予測する力を養うための視点を日本人に提供する書籍です。
この本は、一般的な教養としての国際政治の知識をわかりやすく解説し、特に戦争や対立のリスクを理解し、国際関係がもたらす影響に対する洞察を高めることを目的としています。
主要なテーマ
米中関係と潜在的な戦争のリスク
中国と台湾の緊張関係
イスラエル・パレスチナ問題
ウクライナ戦争の現状と背景
核兵器の脅威と抑止
インドの台頭と国際秩序への影響
日本の国際的立場と課題
国家は自己利益を追求
国際政治は各国の「利害」と「権力関係」で成り立っており、国家は自己利益を追求する主体として動きます。
各国の行動の裏には、地政学や経済的な要素、宗教や民族の問題などが影響しています。
国家間の利害対立
現在の国際社会では、国際機関(例:国連)は存在していますが、依然として各国が独立して行動しているため、利害の対立が残ります。
経済的な競争が激化し、資源やエネルギー、テクノロジーの覇権争いが頻繁に発生しています。
日本が直面するリスク
日本は地政学的に東アジアの要所に位置し、近隣諸国との関係が国際的なリスク要因になり得ます。
特に米中対立、北朝鮮の動向、南シナ海や東シナ海での緊張などが挙げられます。
戦争に巻き込まれた際に生じうるリスク
現代の戦争は、従来の形と異なり、サイバー戦争、ドローン兵器、経済制裁を用いた戦略など、多方面にわたり展開されます。生命の危険だけでなく、精神的・社会的なストレスも多そうです。
日本が戦争に巻き込まれた場合、どのようなリスクが予想されるか考えてみました。
直接的な戦争リスク
動員の可能性: 戦況によっては、予備役として動員される可能性があります。これは特に、自衛隊の人員不足が深刻化した場合に起こりうるシナリオです。
空襲や砲撃の被害: 戦闘が日本国内で行われた場合、空襲や砲撃などによる直接的な被害を受ける可能性があります。
経済的リスク
雇用の不安定化: 戦時経済への移行により、多くの産業が影響を受け、失業や収入減のリスクが高まります。
増税と物価上昇: 防衛費の増大に伴う増税や、物資不足による物価上昇が予想されます。特に、エネルギーと食物の不足は深刻になる可能性があります。
年金や社会保障の縮小: 戦時体制下では社会保障費が削減される可能性が高く、将来の経済的安定性が脅かされます。
社会的・心理的リスク
家族の安全への不安: 特に子どもの安全や将来に対する不安が増大します。
精神的ストレス: 常に危険にさらされる状況下で生活することによる精神的ストレスや、PTSD(心的外傷後ストレス障害)のリスクが高まります。
健康リスク
医療サービスの低下: 戦時下では医療資源が制限され、適切な医療を受けられないリスクが増加します。
環境悪化による健康被害: 戦争による環境破壊や有害物質の拡散により、長期的な健康被害を受ける可能性があります。
今、備えておきたいこと
個人のリスクに備えるために、今の私にできる対策を考えてみました。
個人の安全対策
国際情勢の把握: 世界の政治・経済動向を注視し、潜在的なリスクを理解する。
健康管理: 適切な運動、食事管理をして健康を維持する。
緊急時の準備: 非常用食料や医薬品の備蓄など、緊急事態に備える。引越しや国外退避についても検討しておく。
経済的リスク対策
資産の分散: 投資や貯蓄を分散させる。
緊急資金の確保: 予期せぬ事態に備え、数か月分の生活資金を確保しておく。
専門知識の確立: 他人にはない自分だけの強みがあれば安心ですが、それを確立するのは難しそうです。
人的ネットワーク構築
人的ネットワークの拡大: 多様な人々との交流を通じて、異なる文化や価値観に対する理解を深める。また、情報や支援を得られる関係を構築する。
語学力の向上: 英語をはじめとする外国語のスキルを向上させ、国際的なコミュニケーション能力を高める。
結論:政治への期待
個人のリスクを低減するのは大変な労力が必要と感じました。
平和を維持し、外交的解決を追求することを政治家に期待したいです。