終わらない映画もあるが気のせいだ

シリーズ・現代川柳と短文NEO/106

 なぜ映画は2時間のものが多いのか。もっと破天荒な、たとえば9時間の映画はどうだ。3時間を過ぎたあたりで突然物語が停滞する。どうでもいいセリフが増え、やたらと間の演出を使いはじめる。もうやることがないのだ。さあ、あと6時間、スクリーンではなにが起きるのか。なにかが起きなくてはならない。これは映画なのだから。

【きょうの現代川柳】
終わらない映画もあるが気のせいだ
/暮田真名

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