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合カギが熱を帯び、手では持てない

シリーズ・現代川柳と短文 072
(写真でラジオポトフ川柳160) 

 鍵。かんたんに複製できてはいけないが、まったく複製できないのも困る。これはサイバーセキュリティの分野においても重要なポイントだ。ここから暗号技術について論を展開してもいいし、匿名性の思想につなげてもおもしろいだろう。だが、それが可能かどうかはまたべつの話だ。芥川竜之介は『侏儒の言葉』でこう書いている。「我々はしたいことの出来るものではない。只出来ることをするものである。これは我我個人ばかりではない。我我の社会も同じことである。恐らくは神も希望通りにこの世界を造ることは出来なかったであろう」ふーん。

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