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【文字で収録】特別回 「スープ句会のおしらせ」

■読む必要のない「はじめに」

静寂
いや、耳をすませば、あなたがいまいる「場所」の音がしている
やがて、不意に時報が鳴った

今田:どうも~、トリコロールケーキの575、今田でーす

高澤:トリコロールケーキの551、高澤です

今田:きょうは、こんな話をしようと思います

今田:というわけで、時代は句会なんですよ

高澤:待ってください。「これ」はなんですか?

今田:「これ」とは? 画像のことですか?

高澤:画像だけじゃなく、この、記事……? 投稿? 文章? よくわかんないですけど、とにかく全体的に「これ」は、いったいなんなんですか!

今田:年末ですね〜

高澤:会話をしてください

今田:してますって。だから、年末なんですよ

高澤:そうですね

今田:高澤さんのような生きるゴミみたいな人間でも、年末はそれなりに忙しいでしょ?

高澤:まあ、はい(生きるゴミ……?)

今田:で、当然ぼくは忙しい。ラジオポトフを収録するひまもないほどです。時間がない。だから、いっそ文字で収録しちゃおうよ!というね

高澤:うーん

今田:なにが不満なんですか? 政治?

高澤:いまこれ、なんかふたりでチャットとかLINEしてるみたいな見た目になってますけど、じっさいはぜんぶ今田さんがひとりで書いてるじゃないですか。いまわたしがしゃべってるこの部分も

今田:そうです

高澤:わたしになんの許可もとらず、勝手にわたしの発言をでっちあげてる

今田:それがなんだって言うんですか!

高澤:なぜ今田さんが声を荒らげるんですか。いま思い出しましたけど、ネプリ第2弾の、最後のページに載ってたインタビューも……


今田:あれはいいインタビューだったね。ネプリに参加した3人、ぼくと高澤さん、あと、ぼくたちの所属劇団であるトリコロールケーキの代表であると同時にマジ税理士でもある鳥原弓里江さんの3人へのインタビュー。付き合いが長いからかな、掛け合いのテンポがよかった

高澤:いや、テンポのいいインタビューを今田さんがでっちあげたんですよ。読んだときびっくりしました。自分が、しゃべったおぼえのないことをしゃべってる……というか、しゃべった「ことになってる」という恐怖体験でした

今田:いったいなにが言いたいんですか

高澤:なにが言いたいとかじゃなく、ただただ怖かったって言ってるんですよ

今田:その「言ってるんですよ」とかいう発言もぼくが書いている。つまり、この世には実在しない発言を生み出しているんです。もはやいま、すべてがぼくのてのひらの上にあるんです

高澤:…………

今田:神、すなわち創造主

高澤:ネプリのインタビュー、鳥原さんには事前の許可とったんですか?

今田:とるわけないだろうが。創造主ですよ

高澤:これぜったいなんかの罪になりますよ

今田:望むところです。喧嘩師にとって前科は勲章、手錠はシルバーアクセですから

高澤:はい、ではそろそろ、句会の概要を

今田:わかりました。いま、ラジオポトフの現代川柳ネプリ第3弾を準備しています。年末に出るといいですけど、未来のことはだれにもわかりません。で、それはそれとして、今回の句会は、そのネプリの配信を記念した句会です。配信されるかされないかわからないネプリの配信を記念して行う句会。一種の背水の陣的な意味もあるのかもしれません

高澤:はい

今田:というか、句会って言うとおおげさか。現代川柳を募集して、ぼくらで「選」をして、結果を発表するよ~ってことですね

高澤:りっぱに句会だと思います

今田:お題は「スープ」です。ちなみに、これ配信されるかされないかわからないラジオポトフのネプリ第3弾のテーマと同じです

高澤:さきほど「選」とおっしゃってましたけど、これはわたしもやるんですか?

今田:やってみましょうよ。配信なのか文章なのか、どんな方法で発表するかは決めてませんけど。「選」を体験することでどんな気づきがあるんだろうな~。わくわくしますね。高澤さんもほんとがんばってね

高澤:はい

今田:せいぜい

高澤:…………(相手をにらみつけ)あ?

今田:…………(相手をにらみつけ)あ?

高澤:句会の説明はこれで終わりですか?

今田:そうですね。あとなんか決めとくべきことあるっけ? いや、なんせ、さっき思いつきで「句会だ!」って決めたもんで、あんま細かいこと考えてなくて

高澤:思いつき…………この忙しい時期に…………

今田:ぼく持論があってさ

高澤:持論?

今田:忙しいときは、あえて、もっと忙しくしたほうがいいと思うんですよ

高澤:…………なぜ???

今田:自分でもよくわかんないけど、なんかそんな気がする。だから、いまネプリの準備とかアニメ観るのとかで忙しいんだけど、あえてもっと忙しくするために、句会もやるっていう。あれかな、自分の判断に自分でびっくりしたいのかな。「えっ、すでに忙しいのに、もっと忙しくするの!?」と。

高澤:意外性かな

今田:なのかな

高澤:失敗しないように万全の準備を整えたうえで開催、という選択肢もあると思いますけど

今田:うーん、なんだろ、「失敗しないように万全の準備をする」って、めちゃめちゃあたりまえのことじゃん、だれにでもできる対策というか。たとえそれで「失敗しなかった」という結果が出たとしても、「そりゃそうだろ、失敗しないように準備してるんだし」って思う気がして。興味無くなっちゃうんだよな~たぶん

高澤:こないだ、はじめての公開収録(Ptf.378)をやったときも、今田さんはノープランでお客さんの前に立ってましたよね

今田:ふわ~あ(あくび)

高澤:あれってつまり、あえて「なにも予想しない」というスタイルをとることで、すべての出来事を「予想外」にして楽しみたいのかなあって。傍から見ていてそう感じたんですけど、どうですか?

今田:zzz....…

高澤:ふふ、まるでこどもみたいな寝顔…………(手首に油性ペンで書いた腕時計に目を落とし)ああ、もうこんな時間。そろそろ、今回の句会の概要をまとめなきゃ
(2023年12月19日 文字で収録)


スープ句会 投句要項

ラジオポトフのはじめての句会に投句してみませんか
今田と高澤が見よう見まねで「選」をします

【題】
スープ(※詠み込みの有無は自由)

【投句数】
ひとり3句ちょうど

【投句先メールアドレス】
1mada2mada3mada@gmail.com(今田)

【投句時の注意点】
メールのタイトルを「スープ句会(あなたのお名前)」として、本文に現代川柳3句を直接記入してお送りください。川柳以外の文章は不要です。なお、投句いただいた句は選句結果発表時にお名前と併せて公開される可能性があります。非公開を希望される場合は、今回の投句をお控えください。

【投句締切】
2023年12月25日(月)23:59
※今田からの返信メールをもって投句受付完了とします

【今田からひとこと】
選の基準は現時点ではとくにないです。投句作品を見てから考えます。が、なんにせよ、基準はぼくの頭の頭の中に句に先行してあるのではなく、ぼくと投句作品のあいだに生まれるものであり、つまり、みなさんが投句するときすでに今回の選がちょっと始まっているとも言えますね。zzzzz……たくさんの投句をお待ちしています!

【高澤からひとこと】
メリー句リスマス! みなさんの「スープ」をたのしみにしています。わたしにとって「スープ」といえばモスバーガーのクラムチャウダーです。小学生6年生の頃、塾帰り、親に隠れてこっそり食べていた思い出深い味です。投句をお待ちしています!


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