#14 気になるニュース⑥/GEC 1on1
2023.05.31
2023年前期に留学生のチューターをしています。留学生と1on1で学んだ記録をしていきます。
週2回1on1の時間をとっていますが、毎回留学生と気になるニュースをシェアして、日本語で紹介し合う時間をとっています。
石井の#気になるニュース
同性婚を認めないのは「違憲」 国への賠償請求は棄却 名古屋地裁
法律で同じ性(gender)同士の結婚(同性婚、どうせいこん)を認めていないのは、日本の憲法(けんぽう、constitutional law)を守っていないことになるとして、愛知県の同性カップルが国を訴えて裁判(さいばん)をしました。
裁判の結果、「憲法14条にも、同24条2項にも違反(いはん)する」との判断(はんだん)が示されました。
ただ、国への賠償請求(ばいしょうせいきゅう、国が憲法を守らなかったことに対してお金を払うように求めること)は認められませんでした。
同じような内容の裁判で、憲法14条に違反するとしたのは2021年3月の札幌地裁の判決(はんけつ、裁判の結果)に続いて、今回で2回目になります。憲法24条2項に違反するとしたのは初めてでした。
この裁判では、相続や税金に関して、結婚することで男性と女性のカップルであれば得られる権利や利益(りえき)が、同性カップルの場合には得られないことは差別であり、憲法14条の「法の下の平等」を守っていないことになると訴えられました。また、同性で結婚することを認めないのは、憲法24条の「婚姻の自由」を守っていないことになるという意見が出されました。
そして、日本では、2008年から同性のカップルの権利を守るように国際連合(こくさいれんごう、UN)から何度も強く勧められ、2015年からは地域ごとに「パートナーシップ制度(せいど)」が始まるなど、同性カップルのための取り組みがされてきました。そこで、原告(げんこく、訴えた人)が裁判を始めた2019年よりも前に、国会(こっかい)は同性カップルの結婚を認める必要があると分かっていたとして、法律を作らなかったことに問題があったと訴えました。
同じような裁判は日本のいくつもの裁判所で行われていて、今回の判決は、4つ目になります。憲法を守っていない「違憲性(いけんせい)」について、「違憲」、「合憲(ごうけん、憲法を守っている)」、「違憲状態」と判断は分かれていますが、法律を作っていないことに対する賠償請求は、どの裁判でも認められていません。
この裁判では、30代の男性2人が国を訴えました。2人は子供が大好きで、子育てもしたいと思っていますが、子供との親子の関係を認める法律の制度は、同性のカップルには難しい点が多いです。
また、マンションを買う時にも、お金を借りることが難しいということもありました。ただ、同性カップルが生活しやすくなるための「パートナーシップ制度」はたくさんの地域で始められていて、人口の65%を占める地域で認められています。
世界的に見ても、日本は同性のカップルのための法律について遅れています。カナダ、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツには同性で結婚することを認める法律があり、イタリアにも同性のカップルを認める制度があります。
「家族で楽しく暮らしたいという思いはみな同じ。選択肢を狭めず、多様な生き方を認める社会になってほしい」と願っている人たちがいます。
きづき
日本では、同性のカップルや、外国から働きに来られている方など、少数の人の権利が法律で守られていないという問題がいくつもあります。
誰にとっても住みやすい日本になるために、人数の割合の大きい側の意見だけではなく、色々な立場の人の意見を取り入れられるような優しい社会になればいいなと思います。そのためにも、留学生を受け入れる、というように多様な視点を受け入れる機会がこれからも作り続けることが必要だと思います。
留学生の#気になるニュース
全身で女性乗務員が阻止(そし)した」「恐怖着陸(きょうふちゃくりく)」のうち安全(あんぜん)バー設置まで
5月26日午後、済州(チェジュ)空港を出発して大邱(テグ)空港に着陸(ちゃくりく)する予定だった飛行機が着陸直前(ちゃくりくちょくぜん)、高度213メートル上空(じょうくう)で30代の男性によって非常口の出入り口が開く事故が起きた。
事故直後(じこちょくご)、ある乗客(じょうきゃく)が「乗務員(じょうむいん)を見たが、完全に怖くてじっと座っていた」とインタビューを受けて、乗務員に向けた非難 (ひなん)が生(しょう)じた経緯(けいい)がある。
だが、今回公開された写真のおかげで乗務員の「無対応 (むたいおう)に対する非難(ひなん)」が終止(しゅうし)符(ふ)を打(う)つ展望(てんぼう)だ。
29日アシアナ航空(こうくう)によると、該当(がいとう)乗務員は旅客機着陸(りょかくきちゃくりく)後、外に飛び降(お)りようとした犯人を他の乗務員と乗客と共(とも)に制圧(せいあつ)した後、非常口に安全バーを設置(せっち)し、全身で乗客の安全を守ったと明(あき)らかにした。アシアナ航空は28日、大邱国際空港1階カウンターに常時運営中(じょうじうんえいちゅう)の「航空機利用被害救済受付所(こうくうきりようひがいきゅうさいうけつけしょ)」で「非常出入り口開き事故」被害受付(ひがいうけつけ)を始め、受け付けられた被害内容(ひがいないよう)を土台に事故を体験(たいけん)した乗客に医療費提供(いりょうひていきょう)をはじめとする支援策(しえんさく)を最大限用意(さいだいげんようい)するというのがアシアナ航空(こうくう)側の計画を明らかにした。
きづき
アシアナ航空は日本の全日空やANAのように韓国の大きな航空会社で、とてもニュースになっていた。非常口の近くにある席は、この席は広くて人気があるが、非常事態には乗務員と一緒に他の人の救助を手伝う役割をする場所で身体が大きいなど健康な人のための席。それなのに、精神が不安定な人のために席を用意したことが問題だった。
精神的に不安定なことは見た目では分からず、乗務員は知らなかったから、これからは健康かどうかをより慎重に対応すると思う。大きな会社の飛行機でこんな事故があったことにびっくりした。