サボリのさおりさん
サボリのさおりさん
「月曜日が憂鬱だ」なんて言うけれど、
私からしてみれば曜日に関係なく、
どんな日も日常は空気より重たい。
大学にはめっきり行っていない。
サークルは名誉幽霊部員だ。
もう行かないのに、
なぜ所属し続けているのだろう。
きっと私の小さなプライドだ。
2年前は確かにキラキラしていた。
期待に胸は躍り、そして桜は舞う。
今はバイトでドロドロの皿を洗う。
別にお金に困っているわけではない。
ただ社会での役割が欲しいだけ。
ただ人としての最低限を保ちたいだけ。
いつからなのか。
産まれてからずっとなのか。
私はサボリだ。
これから先もきっと私は、
楽な方、楽な方へと舵を切るだろう。
なんて思ってるうちに、
私は大学もバイトも辞め、
ただの「さおり」を生きることにしてみた。
*
昨夜眠れず浮かんだ物語の序章。
たまに頭の中で物語を作って、
自己投影をするクセがある。
ハッピーエンドもあれば、
バッドエンドもあって、
感情の浮き沈みにリンクしている気がする。
「サボリたいな」って。
「休みたいな」って。
「逃げ出したいな」って。
心のどこかでそんなことを思って、
さおりが出てきたんだろうな。
さおりって誰だ?
メガッパ