フェアプレーじゃ何も手に入らない(パーフェクト・ケア)
「パーフェクト・ケア」を観たのでレビューします。
【作品情報】
監督:J・ブレイクソン
出演:ロザムンド・パイク
【おすすめ度】
★★★★★★★★☆☆(8 / 10)
【あらすじ】
判断能力の衰えた老人のその資産を管理する後見人ビジネスを行うマーラは、表向きは裁判所から信頼される評判の弁護士であったが、裏ではクライアントの担当医師や利用施設の職員と結託して、老人から資産を搾り取る悪徳弁護士であった。ビジネスが順風満帆に進む中、ある資産家の老女を施設送りにしたことをきっかけに、マーラの身の回りで不穏な出来事が起き始める。しまいには命まで狙われ始め・・・
【感想】
上昇志向の強いバリキャリウーマンの主人公マーラが、ある老女の後見人になったことをきっかけとして、マフィアに殺されかけたり、マフィアを殺しかけたりしつつ、最終的に成り上がり、そして朽ち果てる物語です。
最初のうちは老人を食い物にする主人公の所業に胸糞悪さを覚えますが、登場人物にほぼ悪人しか出てこないので、段々気にならなくなります。その中でも「雌ライオン」を自称する肝の据わり方がハンパじゃない主人公は、行動力も頭脳もずば抜けており、中途半端な悪ではなく最後まで一貫した悪を貫いているので、不思議と魅力を感じるキャラクターに映っていきます。
サスペンスというよりはやられたらやり返すブラックコメディで、後見人ビジネスとをテーマにした点は斬新だと思いました。ラストのバイバイ倍返しは、因果応報という他ないですね。
【セリフ抜粋】
「フェアプレーじゃ何も手に入らない」
マーラがマフィアのボス・ローマンに拉致され対峙するシーンにて。規則正しいごっこ遊びの無意味さを述べたセリフ。
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