何度でも試そう、うまくいくまで
「クワイエット・プレイス」を観たのでレビューします。
【作品情報】
監督:ジョン・クラシンスキー
出演:ジョン・クラシンスキー、エミリー・ブラント
【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)
【あらすじ】
音を立てた生物を容赦なく襲撃する地球外生命体により、人類の大半が滅亡した世界。アボット一家は不注意から末っ子を失うも、音を立てないよう細心の注意を払い続けることで今日まで生き延びてきた。父親は外部との接触を試み、母親は出産を控える身であった。決して音を立ててはならない世界で、アボット一家は無事に生き延びられるのか・・・
【感想】
些細な音に反応して殺しにかかってくる生物が魍魎跋扈する世界で、生き延びようともがくアボット一家を描いた映画です。登場人物はアボット一家のみでセリフはほとんどありませんが、少しでも間違えたら即死みたいな世界観であるがゆえ、常に緊張感があり退屈ということはありませんでした。
静寂を尊ばざるを得ない世界で生きるアボット一家の在り方が、どこか牧歌的で美しく感じられました。荒廃し色褪せた世界だからこそ、そこで描かれる家族愛が色濃く見えるのかもしれません。
B級ホラーに見せかけた家族愛がテーマの映画でした。興行的には想定外の大成功を収めて、いくつか続編も出たみたいです。何がどうヒットに繋がるかなんて誰にも分からない、その事実を証明する映画でした。
【セリフ抜粋】
「何度でも試そう、うまくいくまで」
アボット父が娘に説諭するシーンにて。成功するまで続ければ失敗にはならないことを教えたセリフ。