今日の俺は人生の転換期で情けを感じてる(パルプ・フィクション)
「パルプ・フィクション」を観たのでレビューします。
【作品情報】
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ジョン・トラヴォルタ、ユマ・サーマン、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィリス
【おすすめ度】
★★★★★★★★★☆(9 / 10)
【あらすじ】
強盗を目論む不良カップル、ギャングに仕える殺し屋コンビ、八百長を図る落ち目のボクサー・・・一見関わり合いのない彼らの日常が、何気なく重なり合った結果起こるのは、非日常か否か。
【感想】
複数の登場人物たちの暴力的な日常が、互いに関わり合って起こる化学反応を、時系列をシャッフルして描いた映画です。物語は浅くもなく深くもなく、まさにタイトル通り「安っぽい小説」のようなものです。しかしながら登場人物たちのキャラ付け、魅力の濃さがハンパではありません。セリフ回しがとても秀逸で、彼らの、くだらないことを真剣に議論する掛け合い、疑問を弄する謎のこだわり、飽くなき容赦なき暴力性などなど、随所で目が離せません。2時間半程度の長尺映画ですが、最後まで一気に観れます。内容がタイトルの通り過ぎる、いつかまた必ず見返すタイプの映画でした。
【シーン抜粋】
殺し屋コンビの片割れジュールスが、強盗に冷静に説諭するシーンにて。他人を大目に見る際、ぜひ添えたいセリフ。