見出し画像

想像力は犯罪だってのか?(フェイス/オフ)

「フェイス/オフ」を観たのでレビューします。

【作品情報】
監督:ジョン・ウー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタ

【おすすめ度】
★★★★★★★★☆☆(8 / 10)

【あらすじ】
実の息子をテロリストのキャスター・トロイに殺されたFBI捜査官ショーン・アーチャーは執念の捜査により、彼を追い詰め遂に逮捕へこぎつける。だがキャスターは逮捕前から大規模な細菌テロを企てており、その情報を得るには彼の弟から聞き出す必要があったが、弟はキャスター以外の人間の話には聞く耳を持たず、当のキャスターも逮捕時の負傷で植物状態となっており、捜査は難航を極めていた。そんな中、テロを未然に防ぐ名目でショーンにある極秘任務が持ちかけられる。それはキャスターの顔をショーンに移植し、ショーンがキャスターになりきることで、弟からテロ情報を聞き出すという信じがたい内容のものであった。ショーンはこの任務を断固として拒否するが・・・

【感想】
 テロリストであるキャスターの顔をしたFBI捜査官のショーンが、FBI捜査官であるショーンの顔をしたテロリストのキャスターと、命がけの激戦を繰り広げる映画です。デスマスクのように剥がした顔をお面の如く装着することで別人に成りすます突拍子なさ過ぎの物語ですが、その前提が気にならなくなるほど見応えあり過ぎの映画でした。
 不運により周囲からキャスターと誤解されたまま収監された、圧倒的不利な状況にいる主人公が執念で脱獄し、徐々にキャスターへと迫っていく物語は息つく暇もなく展開され、常に目が離せません。多分CGを使っていないであろうアクションシーンも、この映画の泥臭さをよく際立たせており、いい塩梅になってます。とはいえ最大の見所は、主演2人の演技だと思います。
 アクション映画として見応えも面白さも十分ですが、ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジの、人格まで入れ替わったとしか思えない1人2役の演技に圧倒される映画でした。

【セリフ抜粋】
「想像力は犯罪だってのか?」
キャスターの弟・ポラックスへの尋問シーンにて。卑猥な妄想で罪悪感を感じた時に思い浮かべたいセリフ。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集