![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135199895/rectangle_large_type_2_7fbb61400c0181ec1ff4f1290b2a52cf.png?width=1200)
すべきことを避けるための時間稼ぎか?(ミッドサマー)
前から気になっていた「ミッドサマー」を観たのでレビューします。
【作品情報】
監督:アリ・アスター
出演:フローレンス・ピュー
【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)
【あらすじ】
家族を失い傷心のダニーは、気分転換も兼ね恋人やその友人たちの旅行についていくことに。行き先は白夜が訪れるスウェーデン奥地にある村で、そこではちょうど90年に一度のある祝祭が行われていた。招かれた一同もこの催事に参加するものの、徐々に祭りの異様さに気づき始め・・・
【感想】
以前から気になっていた映画です。何というか、面白さで測れる映画ではなく、映像の斬新さやカルトの鮮烈さ、特定の文化や風習が孕む狂気を味わう映画でした。村八分や人柱といった、日本の文化や風習にも通ずる部分はあるのかと感じます。
怖さやグロさや気持ち悪さはあるものの、それらを以てホラーや胸糞、鬱やトラウマ等にカテゴライズされるのには違和感があります。例えるなら、マジキチというジャンルでしょうか。監督が、狂気に堕ちる喜びや自己を失う自由を脚本に載せてるらしいので、あながち間違いではないと思います。
そしてこの意図を裏返せば、この社会における自分が何なのかも考えされられますね。正気で居続ける悲しみや自己を保持する不自由さが、果たして幸福なのかどうか。あらゆる点で考察が捗る映画と思います。
【シーン抜粋】
ダニーに構うことで現実から逃避していると、クリスチャンが友人に非難されるシーンにて。テスト前日に勉強をせず、掃除をし始める人たちにも送りたいセリフ。
![](https://assets.st-note.com/img/1711456125307-P9xrVZBEg9.png?width=1200)