世の中に"執念"に勝るものはない(ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ)
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を観たのでレビューします。
【作品情報】
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:マイケル・キートン
【おすすめ度】
★★★★★★★★☆☆(8 / 10)
【あらすじ】
シェイクミキサー販売会社を経営するレイ・クロックは、ある飲食店から8台ものミキサーの注文を受ける。その店に興味が沸き視察に行った彼は、その飲食店が他に例を見ないほど画期的かつ合理的なシステムで成り立っていることに、大きな衝撃を受ける。創業者であるマクドナルド兄弟に話を聞き、そのシステムとフランチャイズを掛け合わせた新事業に勝機を見出した彼は、兄弟と協力しながらその事業を展開していく。目論見通り事業は成功を重ねるが、レイは見境なくフランチャイズ化をどんどんと進めていく。そのうちマクドナルド兄弟とも意見が対立するようになり・・・
【感想】
某ファーストフード店の創業者とされるレイ・クロックの半生を描いた映画です。何かを生み出した人が必ず成功する訳ではなく、コンセプトを普及させる人間が、溺れた敵の口にホースを突っ込める人間が、飽くなき執念を抱き続けられる人間が、最後には成功するのだと思わされる内容です。世の創業者や経営者は少なからず、凡人にはできないししたくもない、まともではないことをし続けてきたから成功できるのだと感じました。
最後まで何がレイをそうさせるのか凡人の私には理解が難しかったですが、某ファーストフード店の生誕の裏側を描いた映画としてかなり面白かったです。サブタイトルはちょっとダサいですが、資本主義の残酷さと胸糞悪さを確実に学べる内容なので、経済を学習する教材に向いている映画だと思います。
【シーン抜粋】
スピーチの練習をしているレイが自身を反芻するラストシーンにて。どんなに困難でくじけそうでも必ず最後に執念は勝つセリフ。