『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』
あーーーー。くそでか感情。
あーーーーーーーーー。あーーーーー。ああーーーーーーー。
2023年公開MCUシリーズ32作目。
ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』
★ネタバレ注意ネタバレ注意ネタバレ注意★
今この記事を見てるそこの君。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』はもう視聴済みかな???
え?まだ見てないって?どんな話か気になるからあらすじだけ見ようって??
帰れ!!!!!!!
帰って今すぐ本編を観ろ。今すぐにだ!
ディズニー+に加入して今すぐに観るんだ。さあ、早く!!
残った君はもう視聴済みってことだよね、、、?
ネタバレ気にしなくていいってことだよね??
※最終警告 ネタバレするからな!!! 絶対に観た人だけだぞ!!※
★最高すぎる、、、感情あふれちゃうて、、、
マジで単独作として最高のお話だった。
みんなが主人公なんだよ。
クイルもドラックスもマンティスもネビュラもグルートもガモーラもみんなみんな主人公だよ、、、
ただ、その中でも今回の中心の主人公はロケットだ。
過去作で匂わせてきた彼がロケットになった理由が語られる。
しかし、その話は何とも苦しく哀しく寂しい話だ。
この過去を携えた彼がどのような決断をとるのか。
初手のRadio headの『creep』をラストにもう一回聞くと
「うわあああああああああああああ」ってなる。
ああああああああ。くそでか感情なしには語れません!!
★完璧じゃないからこそ美しい
ハイエボリューショナリーは完璧を求めた。
完璧でなければ「それ」を消滅させた。
しかし結局完璧なんてものを創ることはできなかった。
完璧である必要なんてない。
ありのままが美しい。
容姿の美醜。頭の良し悪し。体つき。人種。人柄など。
この世界には様々な「違い」が存在する。
そんな「違い」に苦しむ人がいる。
「違い」なんてなければよかった。
そう思うかもしれない。
自分が完璧だったらと思うかもしれない。
しかし、この世に完璧な人などいるのだろうか。
よく考えてみてほしい。
「完璧な人間」などこの世に誰一人として存在しないのである。
人は欠点があるからこそ成長ができ、補い合うことができ、誰かを愛し、誰かから愛されるのだと思う。
欠点がない人など「つまらない」だろう。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々もそうだ。
彼らはそれぞれ足りない部分がある。
だからこそ彼らは補い合い、愛し合い、一つの家族になっている。
今作では”過去の”ガモーラがその姿を他者の目線から観察する視点として役割がある。彼女ははじめ、「アライグマ」のために彼らがなぜここまでするのかわからなかった。
しかし彼らと過ごすうちに、彼らの行動を共にするうちに「なぜ」が分かってくる。
そして彼女も自分の居場所を見つけたのだ。
★ありのまま。それぞれの居場所へ。
エンディング。彼らはそれぞれの居場所へと散っていく。
クイルは8歳のころに分かれた祖父のところへ。
マンティスは自分をみつける旅へ。
ガモーラは「ラヴェジャーズ」に居場所を見つけ。
そしてロケットたちは新生ガーディアンズとして。
それぞれの「ありのまま」を見つけた。
ドラックスのマンティスに対する親のような感情であったり。
ネビュラの愛を知ったその姿に。
ありのままでいいと知ったロケットに。
ありのままの君でいいのだ。なぜならありのままの君が美しいからだ。
この作品は「ありのまま」の美しさと新たな旅立ちを描く物語だ。
★『ノアの方舟』と『アダムの創造』?
ノーウェアに逃げ移る動物たちの様子が『ノアの方舟』をイメージさせる。
完璧を求めようとしたハイエボリューショナリーに対して”神”はお怒りだったのかもしれない。動物たちは「ノーウェア」という方舟に乗って新しい世界へと移り住む
そしてピーターが宇宙に取り残され、アダムが救いに来るシーン。
あれは『アダムの創造』を想起させる。
しかし、アダム・ウォーロックは神の側として。
クイルを助けるというこの行為によって「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」としてのアダムが生まれたのかもしれない。
まさに『アダムの創造』である