『求道のマルメーレ』#7 第三編 全神会議(二)
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第三編 全神会議(二)
鋼は、姿勢を正したまま直立し続けていた。はきはきとした声が邪魔のない空間によく通る。
「掟を破り、全神会議を軽視していると思われても仕方のない行動をした。そのことに対する罰則に反発する意図はございません。しかし皆さまには是非、ゴーストが理性と知能を持っていたという事実を重く受け止め、今後の対応を審議して頂くようお願い申し上げます。以上です。」
鋼が証言台から一歩下がるのと同時に、上座からいくつか、唸ったり笑った