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週刊レイチェルタイムズ【3月5週目】

ついに3月最終日を迎えました。明日から4月です。

週刊レイチェルタイムズは、1週間の米国株の状況とマーケットに影響のあったニュースをまるっと振り返るコーナーです。

今回から大きくリニューアルして、よりわかりやすくおもしろく見てもらえるようにしています。

限定で無料公開しますので、ぜひ見ていってください。

【レイチェルマガジン】
週3回更新でさくっと読める雑多マガジン。投資・経済・話題の出来事・おでかけ記録・豆知識などレイチェルの日常を切り取ります。
夕方を1ミリ楽しくする文字通り「レイチェルの雑誌」。全部に興味がなくても、いくつか面白ければそれでいい。雑誌なんだもの。

ぜひ、何かのヒントになるかもしれない話を聞いてってください。

1.株価

「金融不安の後の回復へ」

シリコンバレーバンクの経営破綻から始まった金融不安が週後半にかけて落ち着き、3指数も後半にかけて上昇する展開となりました。火曜日は金利上昇もあり下落しましたが、水曜日、木曜日と強く上昇して回復傾向が期待できます。

FRBの利上げ停止の期待感も高まり、市場は明るいムードが立ち込めてきました!直近では来週の雇用統計が注目されそうです。

2.ニュース

3月27日(月)
『どうなる?金融パニック』

金融不安で大手へ預金流出
シリコンバレーバンクの破綻など金融不安が表面化した3月9日~15日の1週間でアメリカの中小銀行から1200億ドル(約15兆7000億円)の預金が流出。FRBが公表した統計で明らかに。流出額は金額ベースで過去最大。大手銀行に預金を移す動きが顕著に。

ドイツ銀行株価大暴落
ドイツの銀行最大手ドイツ銀行の株価が一時↓15%の下落。ドイツ銀行がデフォルト(債務不履行)となった際の保険となるCDS(クレジットデフォルトスワップ)の保証料率が上昇したことで金融不安が高まり、イギリスやフランスの金融機関の株価も下落。

アメリカ総合PMI10カ月ぶり高水準
アメリカの3月総合PMI速報値(前月比)は53.3(↑3.2)市場予想49.5と予想に反して上昇し10カ月ぶりの高水準。

銀行から預金が流出し、ドイツ銀行の株価が下がるなど金融不安が高まってきました。アメリカの総合PMIは予想より上がっているので、経済は頑張っています。

経済回復と利上げ停止実現すれば?

株価にとっては追い風になりそうです。

3月28日(火)
『SBV破綻の教訓、そして買収、バイナンスCEO訴訟騒動』

SBV破綻の教訓
FRBは金融規制を担当するバー副議長が議会証言の準備書面を公表しシリコンバレーバンク(SBV)の破綻について経営失敗の教科書のような事例と指摘。書面では破綻の背景としてSVBの取引先がテック企業などに集中していたことや金利のリスク管理が効果的に行われていなかったことを挙げ、問題の公表が遅すぎたことで一気に取り付け騒ぎに繋がったと批判。その上で今後、銀行に対する規制の強化など改革を進める考えを明らかに。

ファースト・シチズンズ・バンクがSBV買収
アメリカの中堅銀行ファースト・シチズンズ・バンクが経営破綻したシリコンバレーバンクの買収を合意。国内30位の銀行。

バイナンスCEO訴訟
アメリカのCFCT(商品先物取引委員会)は商品取引の法律や規則に違反したとしてバイナンスのジャオCEOらを民事訴訟したと発表。

シリコンバレーバンクの失敗から金融規制が強化されていきそうです。ファースト・シチズンズ・バンクがSBVを買収してこの件は落ち着きそうです。

3月29日(水)
『銀行規制強化の波、消費者信頼感高まる、そして巨人アリババ分割』

FRB規制強化
FRBで金融規制を担当するバー副議長がアメリカ議会上院で証言し、シリコンバレーバンク(SVB)の破綻を招いた経営陣の失敗に言及し銀行に対する規制を強化する意向を示す。SVBが金利や流動性のリスクに適切に対応できず、リスク管理の責任者も不在でずさんな体制だったと批判。そのうえで大手銀行に比べて規制が緩い資産規模1000億ドル以上の中堅銀行も資本や流動性の基準を強化する必要がある認識を示す。

消費者信頼感指数上昇
民間調査会社コンファレンスボードが発表した3月消費者信頼感指数(前月比)は104.2(↑0.8)市場予想101.0と予想に反し上昇。

アリババグループ分割
中国アリババグループは持ち株会社制に移行し、ECやクラウド、物流関連など6つの事業グループに分割すると発表。

FRBが銀行の規制を強化するって言ってるし、消費者信頼感指数も上がってるから、経済は安定してる感じかな。アリババグループが分割するのも面白い展開だね。

3月30日(木)
『民主主義の力を見せるサミット、台湾 蔡総統の米訪問、アップルの新プロダクトに期待!』

民主主義サミット開催
バイデン大統領は自らが主導する民主主義サミットをオンラインで開催。ロシアのウクライナ侵攻などを念頭に民主主義を維持していくことへの強い決意を示す。民主主義サミットにはウクライナや台湾など120の国や地域の首脳らを招待。今回初めて参加する8カ国の内、5カ国がアフリカの国。民主主義の価値観を共有する国の地域の結束を促すねらい。

台湾総統米訪問
今週、中米を訪問する台湾の蔡英文総統が経由地のニューヨークに到着。4月7日まで中米グアテマラとベリーズを訪問。その後ロサンゼルスでマッカーシー下院議長と会談する予定。

アップルWWDCでAR端末発表か
アップルが6月5日に開発者会議「WWDC」を開催。拡張現実(AR)端末の発表が予想される。

民主主義サミットでいろんな国が集まって話し合うのはアメリカにとっては重要なイベント。民主主義(西側諸国) VS 専制主義(中国・ロシア)の構図を意識させることをねらいにしています。とくに中国と関係が深いアフリカの国々が参加していることが印象的です。

今回のアップル「WWDC」でAR端末が発表されれば、実にアップルウォッチ以来の新領域のプロダクトです。いつも新しい未来を見せてくれたアップルがどんな製品を出すのか楽しみです。そして、メタバースの未来を救えるのかどうかも・・・。

3月31日(金)
『台湾総統講演で連携アピール、バイデン大統領要請で金融規制強化、FRB高官はタカ派』

台湾総統NY講演
ニューヨークに滞在している台湾の蔡英文総統はアメリカのシンクタンクが主催するイベントで講演へ。台湾を巡る情勢が緊迫化する中アメリカとの連携をアピールする狙い。

バイデン大統領が規制強化要請
バイデン大統領は資産1000憶ドル~2500億ドルの中堅銀行に対する規制強化するよう金融規制当局に要請する方針。シリコンバレーバンクとシグネチャーバンクの破綻を受けた措置。トランプ前大統領が緩和した規制を復活させる。

ボストン連銀総裁利上げ
ボストン連銀のコリンズ総裁は年内にあと1回利上げを行い、年末までその水準を維持するのが適切との考えを示す。インフレ率は依然として高すぎる。目標の2%に戻すためにはやるべきことがあるとして追加の利上げの必要性を強調。

台湾総統がアメリカで講演するのは興味深いですね。台湾有事が果たして来るのか、「間もなく来る」という人もいれば、「しばらくはない」という人もいて先は読めません。そもそもロシアのウクライナ侵攻も「ない」と見られていたときに勃発してるので、いつその時がきてもおかしくありません。

今週のつぶやき

今週もおつかれさまでした。

週刊レイチェルタイムズをリニューアルしてみました!

タイトル部分だけでもざっと読み流せば、だいたい1週間の流れがつかめるような構成にしてみました。

今までよりもよりよりわかりやすく、手軽に読んでもらえるように生まれ変わりました。

どうですか?感想をぜひ聞かせてもらえると嬉しいです。

いよいよ明日から4月。週末は新しい季節と最後の桜を楽しんでいきましょう。

レイチェル

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