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「今持ってる小さなアイデア、もうちょっと頑張ってみようかな」って思える話

世界中で知らない人はいないナイキ(Nike)のスウッシュマーク。

このロゴを見ると、「挑戦」「勝利」「スピード」といったイメージが自然に浮かぶ。

でも、あの超有名なロゴが、1971年にたった35ドル(約4000円)で作られたって知ってますか?

さらに面白いのは、依頼したナイキの創業者・フィル・ナイトは、最初このロゴに「あんまりピンとこなかった」らしいということ。

なのに、どうしてこのロゴは世界中を動かすほどの価値を持つようになったのか?

その秘密を、この誕生秘話からひも解いていこう。


スウッシュ誕生の瞬間

1971年、まだ小さなスポーツシューズ会社だったナイキ。

創業者フィル・ナイトは、新ブランドのロゴ作りを大学生のデザイン専攻だったキャロライン・デビッドソンに頼んだ。

彼女に渡した要望はシンプル:「スピード感と動きが伝わるものがほしい。」

キャロラインが生み出したのが、あの有名な「スウッシュ」マーク。

報酬はたった35ドル、学生の彼女にとっては「ちょっとしたバイト」くらいの感覚だったとか。

だけど、ナイトは完成品を見てちょっと微妙な反応。
「正直まだピンとこないけど、たぶん気に入るようになるんじゃないかな…」みたいな感じ。

この何ともあいまいなスタートが、まさか後にナイキの象徴になるなんて、その時は誰も思わなかった。

キャロライン・デビッドソン
出典:進むだけ、未来に足跡を残すために。(ナイキ公式HP)

価値は「後から」生まれるもの

スウッシュは最初、ただのロゴだった。

でもナイキが「挑戦」「革新」「勝利」というブランドイメージを広めていく過程で、スウッシュもそのメッセージを背負う存在に進化していった。

このエピソードが教えてくれるのは、価値は後から作られるってこと。

ロゴ自体より、それをどう育てて、どんな物語を紡ぐかで、価値はぐんぐん高まるんだ。


ナイキ流の恩返しエピソード

「え、キャロラインかわいそう! 35ドルで終わり?」と、普通であればなる。

しかし、実はこの話には続きがある。

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