ああ、憧れのユーロスター
ああ、ユーロスター。冒険心をくすぐる列車。
例えば、ロンドンからパリへ向かうその2時間半の旅。速い。とにかく。飛行機に乗るような気負いはなくて、気がつけば大都会の真ん中からもう一つの大都会の中心に到着している。普通に考えて、ちょっとした魔法じゃないかって思う。
で、なんといっても、あのユーロトンネル。列車が海の下を走っているなんて、そういう物語に出てくる夢のような話だっていうのに、ユーロスターはさらっとそれを現実にしてしまうわけです。まるで、何か大きな秘密を抱えながらも「別にどうってことない」って顔している、ちょっとクールな登場人物みたいに。
しかも、これが飛行機よりも環境に優しいっていうから、またユーロスターの魅力が深まる。地球にも優しい、というか、ちょっとしたヒーローですよね、列車版のスーパーマン。おまけに座席は広くて快適だし、Wi-Fiだってある。全然繋がらなかったけれど。それもいいよ。その時間が旅の途中で何か大事なことに気づいてしまいそうな、そんな余白をくれるわけです。
で、考えてみると、ユーロスターはただの移動手段じゃない。これは、国境を越える一つの儀式というか、冒険の始まり。窓の外を流れる景色は、物語のページをめくる感覚に近い。次のシーンが何かを予感させながらも、はっきりとは見せない。でも、気づけば物語の中に深く入り込んでいる。そんな列車です。
まぁ、そんなわけでユーロスターに乗ると、ふと「今すごい特別なことしてるんじゃないか?」って思わされる。だって、現実の中でちょっとした冒険を感じられるって、なかなかないじゃないですか?
到着地はパリ。また新しい旅が始まります。
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