【ウィキペディア】2024/11/10 世田谷区立烏山図書館のウィキペディアタウン
京王線の千歳烏山駅を降りて北に進むと「烏山寺町」があります。その一帯は26のお寺が(いまは25だけど)密集といっていいほど次々と現れ、どれもが趣のある佇まい。
京都や鎌倉のお寺さんのように観光客もなく、「御朱印はこちらです」のようなウェルカム感もなく、と書いてしまうと寂れた感じを想像するかもしれませんが、この記事のトップ画像にした妙寿寺の建物を見てもわかるように堂々としたお寺もあり、じっくりと散策したくなるところです。
千歳烏山駅近くに、世田谷区立烏山図書館があります。
ここが主催のウィキペディアタウン。
寺町のお寺の記事はそれぞれすべて単独記事で書かれているのですが、内容が濃いものと薄いものが極端なので、今回のウィキペディアタウンではそのうちのひとつである「源正寺」の記事を改稿するのと、「せたがや百景」という以前世田谷区が制定した世田谷区の名所百景についての新規記事を書くという目的です。
参加した皆さん真剣に編集に取り組んで下さり、上記のような成果物を残すことができました。
最年少は高校生で、色々な面で大活躍してくださいました。
ウィキペディア編集イベントの集客について
今回、東京都区内の、駅から至近の図書館でのイベントではあったのですが、一般参加者募集という点ではとても苦労したと聞いています。
10人の定員予定がなかなか埋まらず、スタッフの方も色々な形で公報をしてくださいました。
直接事情を聴いてはいないので、事実かどうか確認できていないものの、地方開催予定のウィキペディアタウンが、申込者が集まらずイベントそのものが中止になったという話も聞いています。
私はウィキペディアに携わっているので、やはり視点が偏っています。
来れば楽しいイベントだという自負も少しありますし、成果物が必ずあり、どこからでも確認できるという意味でも、一度体験してほしいと思っています。編集作業を実際に楽しめるかどうかは向き不向きがあるものの、一度で編集してみると、情報というものがどう作られていくかの視点が新たになると思います。
しかし。
ウィキペディアを編集しようというイベントが地元の図書館であるとして、ある程度パソコンが扱える人がまる一日かかるイベントにどんどん来てくださるには、何かアピールポイントが足りていない気もしています。
それは集客や広報の問題というよりも、イベントの建付けが一足飛び過ぎてはいないかというものです。
これを書いている時点で、私が講師として参加する都内のウィキペディアタウンの計画がふたつあります。
今、その主催者の方にお伝えしているのは、編集イベントをまずやるよりも、情報リテラシーやウィキペディアに関する講座を手前に設けて「実は今度ウィキペディアの編集イベントをこの図書館でやります」という流れにしたほうが、参加する人も多くなるのではないかということです。
このイベントが根付くためにも、一回で終わらず継続してやっていただくためにも、今後も広報や建付けについては色々考えていきたいと思います。