【ウィキペディア】2023/10/11 実践女子短期大学での講義
実践女子短期大学での図書館学課程の学生さんを対象とした講義は3回目となります。コロナの時期も、対策をしながらここ毎年1回ずつお邪魔しています。
3回目ともなると担当のH准教授も私も勝手がわかっていまして、事前のメールでの打ち合わせもトントンと進みます。
H准教授は昨年都内で開かれた「WikiGapイベント@東京2022」
にも参加されたこともあり、その経験からウィキペディアについての理解が深まったとおっしゃっていました。
今回も、情報の成り立ちを意識してもらう方向から話をはじめ、ウィキペディアがどのような存在なのかをわかっていただくところから始めました。
そのあと出典の付け方のデモンストレーションを経て、学生さんたちはあらかじめ用意された資料を使って実際にウィキペディアの既存記事に出典を付けていきます。少しだけ加筆をなさった方もいました。
大学の授業(今回は100分)で、何をやるのか事前にあまりイメージできない授業の講師として臨むにあたっては、開始から終わりまでなんとなく話がつながっているんだなぁと思っていただくことも大事だと思っています。
今回は後半に10分余らせて、リテラシーの話をウィキペディアのワークショップの後に入れてみました。
ネットに対しての何か発信するという意味では、SNSでも、レビューでも、Yahooニュースのコメントでも行為としては同じです。
その中でウィキペディアは「誰かのために書く」という要素があり、それは自分の知識を書くのではなく、調べたことを出典を添えて書くという点で異なる、ということも含め、伝わるといいなと思っています。
ネットでの嫌な目に遭わないように、ネットで誰かを嫌な目に遭わせないようにと、(ジェンダー的なバイアスがある言い方ですが)参加してくださった短大生に対して、ジェーン・スーさんの言葉を引用して締めくくりました
ネットでの行動は、実はみんな地続きでもあります。
ネット内だけでなく、リアルでも。
あるいは、私のようにリアルの素性を明かさずに、ネット上で参照できる活動の信頼だけで、何かすることもできますが、それでもすべては地続きです。
情報のとらえ方の前半。
ウィキペディアについての講義。
発信するときに気を付けること。
この3つが流れの中でつながっているということは、いただいた感想を読む限り、受け止めていただけたようです。