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☆【ウィキペディア】2024/10/19 札幌中央図書館での講演・編集ワークショップ
イベントタイトルは
文字・活字文化の日記念講演会「ウィキペディアでSNS時代の必修スキルを学ぶ!情報リテラシー/ネットリテラシー講座」です。
昨年はショートショート作家の田丸雅智さんによる講演で・・・ええっ?!
そんな先生と同じ舞台で海獺なんていう怪しい人物が?というのが正直な感想です。
しかもこの日はあいにくの雨模様。午後には上がるという予報も外れて、朝から雨が降ったりやんだりです。これでは申し込んでくださった方の出足も鈍るというもの。
結果的にそれは杞憂で、70名以上の方が集まってくださいました。
いいんですか? ちょっとウィキペディアに詳しいらしいおっさんの話を2時間聞くだけのイベントですよ?
良く思うのですが、話芸のプロである噺家さんの大ネタでもせいぜい1時間です。当然私の話を最初から最後まで集中して聞いてくださるなんてことはおそらくない。
なので、最初から「どこかひとつでも印象に残るところがあれば」という気持ちで熱量を上げて話します。
今回話した内容は、基本的に先日の神田女学園での「その1」でのものと大きく変わりはありません。
もちろん、全く同じなんて言うことはなく、参加いただいた方の年齢層が神田女学園とは異なるため、多様性、ジャニス・ジョプリン、幾田りらさんの話や動画は今回はありません。
その代わり、静止画から短い動画を生成するAIや、記録を残しておくことの大切さ、ウィキペディアイベントの実例と種類、デモンストレーション編集などを加えました。
編集のデモンストレーションは豊平館という明治期に建てられた西洋館で、重要文化財の記事です。
この建物を最初に利用したのは明治天皇だと記事には書いてあったのですが、出典がついていない状態でした。
そこで、紙の文献とWebの情報の2つの出典付け編集シーンを、プロジェクターに大写しにしている状態で見てもらいました。
この講演は「文字・活字文化の日記念」なので、図書館の大切さを『ハリー・ポッターと秘密の部屋』や『けものフレンズ』からの引用で示し、スライドに使用しているフォントの話も強調しました。
質疑応答も想定以上にありました。
ウィキペディアに対してというよりも、やはりAIやネットの怖さに関する質問が多かったです。
札幌地区でも図書館の豊富な資料でウィキペディアの記事が充実されていくように、今後も私で何かお役に立てるならば、お手伝いしたいと思います。
編集ワークショップ
講演後、30分程のインターバルを挟んで、図書館のスタッフの方々を中心とした編集ワークショップを行いました。今回、編集ワークショップに一般の方の参加がないのは、イベントとしての建付けの事情があったからのようです。
ウィキペディアについては先程の講演でご理解いただけているだろうという前提なので、
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からスライドを始めました。
まずはいつものようにアカウントで各自ログインし、下書きページを使って出典付けの練習を行います。
![](https://assets.st-note.com/img/1729863245-KxTdiM2crZ17Rlk5nypo90jP.png?width=1200)
さっぽろライラックまつりはいつから始まったのか。
この文章が書きっぱなしの状態と、文献に記載された情報を出典として付けた場合、信頼性はどのように変化するかなどを意識していただきながら、取り組んでいただきました。
ふたつのグループに分かれて
![](https://assets.st-note.com/img/1729863407-l23RdaLYAheGOI9DiCzQ1Nrk.png?width=1200)
それぞれの記事の現状を読んで把握していただき、用意された資料で、記述に出典を付けていくというワークショップ。
ただし、編集することそのものが目的ではなく、その編集作業の一連の動きを行うことによって自分に何が得られるか、取り組む姿勢はどうか、興味をどのように持ったか、など、少し俯瞰してみていただいて、ウィキペディアの編集がもたらすものあるいは、イベント参加者が得るものについて、時々俯瞰で捉えていただきたいと伝えました。
課題をクイズ形式で用意しておくのではなく、記事を見て編集するポイントを自ら決めるというのは、限られた時間の中ではなかなか難しいかとも思ったが、図書館のスタッフであるということで、苦も無くこなしていただいた。
札幌市内だけとっても、既存記事のブラッシュアップだったり、記事がない題材は多くあります。
今後中央図書館でもウィキペディア編集イベントが開催されるようになるくらい、編集を楽しんでほしいなと思いました
毎度のことではあるが「出典をひとつでもつけることで、読者が得る情報への道筋は確実に増える」ということは今度もきちんと伝えていきたいと思います。