#237 決めた戦略に縛られず、優先順位を組み替える 24/9/2
こんにちは。
今日は、問題解決策の実行を考えます。
(実例を基に編集しています)
考えるきっかけになったのは、わたしが所属する採用部門でのことです。
ここ4~5年ほどは、他社の採用部門との大きな違いは、採用部門が応募者の伴走者としてその応募者の転職課題に対して解決策の提案を行なうことを掲げました。そして、実行しています。
しかし、その戦略を方向転換することを決断するタイミングかも、と考えました。それは、足元の目標に対して、少しずつ遅れをとってきていることが見え、そのギャップが大きくなりそうだとみました。このまま現状を振り返り、対策を打たないと、手遅れになった上で大転換に迫られると直感したからです。
長期的な採用部門としての北極星=ゴールは変わりません。応募者に提案をして良い決断をしてもらう採用活動を行なうことです。そのゴールに向けて登る山=マイルストンは、応募者の伴走者であり、理解者になることです。
裏側には採用オーダー元の事業理解があります。この中長期のゴールはあまり変わりません。中期のゴールは、ときに変えることもあります。そして、短期的にそのマイルストンに向けて、どうやるか、どんな作戦で、どんな装備で、どんなルートで、その山を登るか、です。これを変える判断に至ったのが今回の決断です。
どのルートで山を登るか、作戦を変えます。作戦に大事なことは、そのうち手の確からしさに加え、繰り出す順番だと考えます。これは以前にも、エントリー記事にしています。
打ち手の確からしさが外れるケースは、実はあまり多くないと考えています。それは経験的にもそうです。ですが、大事なのは、やはり作戦をどのような順番で繰り出していくか、と考えています。
わたしの所属する採用部門の例でいえば、上述の、採用部門が応募者にキャリア提案をすることを実行しています。
このありたいゴールから逆算して、一歩一歩、たとえば採用選考プロセスでいえば、水漏れ対策のクロージングフェーズからどのようにその工程の質を上げるのか、をチームで実行し、学習し、習熟してきました。次に、この工程、その次にこのスキル、さらに採用担当者としての思考の仕方、など作戦実行に必要な要素を実践を通じて、順番に積み重ねてきました。
それが功を奏して、円滑な採用活動を進め、成果も順調に出すことができました。一方、採用チームの拡大やチームの定期的な編成替えと、採用マーケット、事業部門の要求ニーズは、つねに動的です。その変化にチューニングもしてきました。
それでも、成果にビハインドが生じ、ズレが大きくなってきています。その意味で、大きな方針・作戦が合わなくなってきたように感じます。ですから、今の状況から、自分たちを変える必要性が出てきます。
登る山は変わらなくとも、その装備、その作戦、その選択するルートを変えていく、具体的には順番を変えていくことを志向するに至りました。
たとえば、評価内容と応募者プロフィールを、リクルーターが再解釈して提案をつくることは劣後させることです。その代わり、基礎的なプロファイル情報に絞って(たとえば転職目的、併願競合企業、年収条件)、そこだけを始めの工程からクロージング工程まで、活用していくことです。
このように、折々の状況変化に応じて、受け身の取り方を変えるのは常です。その変えたときに、どのように手札を出していくか、順番の組み換えを行なうことがキモだと考えます。手札自体は誤っていることが少ないからです。でも、手札を出す順番を誤ると、勝てる戦いも勝てません。ですから、順番が大事だと考えます。
さて、みなさんは、環境変化に対応してどのように対応されていますか。
それでは、また。
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