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ジュエリー制作を始めた理由
私がジュエリー制作に興味を持ち始めたのは、
まだニューヨークにいる頃だった。
その当時の私は
とあることで精神的なダメージを負っていた。
生きてはいられたものの精神科のカウンセリング、
それに薬が必要だった。
そしてある日、
自分の顔を鏡でまじまじと見た時に落胆したのだ。
鏡に映っている私は
あの明るく活発だった頃の面影はない。
痩せ細り肌に張りもなく
ぼろ雑巾のようになっていた。
精神的にボロボロになるというのは
外見をこうも変えてしまうのか。
情けなくて泣けてきた。
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涙を流しながらハッとしたのである。
このままではいけないと。
自分を変えれるのは自分しかいないんだ。
10代の頃からお洒落をするのが好きだった。
バイト代を大好きな洋服やアクセサリーに
費やしていた時期もあった。
見た目が変わると自信が持てることを知っていた。
鏡の自分を見つめていると、
”着飾れるジュエリー作りを始めよ”
という声がどこからか聞こえてきた。
これは始めるしかない。
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そこから私のジュエリー作りが始まった。
ジュエリーと言ってもその当時は
ロウ付けなどの技術も知識もなかったので、
パーツを丸カン等で繋ぎ合わせるという簡単なものだった。
私は真鍮の黄色みのある金属が好きだったので、
主に真鍮とパワーストーンを使った
ジュエリー制作をしていた。
作業している時は夢中になれた。
ただ作ることだけに集中できた。
いつのまにか何時間も過ぎていた。
そして自分で作ったジュエリーを身に着けるだけで、何だか幸せな気分になることができた。
![](https://assets.st-note.com/img/1727793453-ONi7m0Jpgk2P5Kf6eBxZDrcz.png?width=1200)
暗黒期の私は黒い服ばかり着ていたが、
徐々に明るい色の服を着るようになった。
それだけでなく化粧も変わり
印象が変わっていった。
できあがったジュエリーたちは、
自分で身に着けるだけでなく、
友達に無料で配っていた。
そしてどんなジュエリーが欲しいのか
調査したりなんかもしていた。
それだけで楽しかったはずだった。
だが欲が湧くのだ。
職人が作るようなジュエリーを作りたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1727794155-ODfqYkvWlwi9A7BVhxMIQN1R.png?width=1200)
インスタグラムなどでソルダリングや
キャスティングで作られたジュエリーたちを見ると、自分の作ったジュエリーが安っぽく見えた。
それがどんどんコンプレックスになっていった。
本当は本格的なジュエリーが作りたいのに、
その知識や技術がないという自分に。
それならばジュエリークラスで学ぶしかない。
早速ネットでどんなジュエリークラスがあるのか
調べてみた。
画面をスクロールしては
クリックするというのを繰り返し、
私はため息をつきながら肩を落とした。
ジュエリーのクラスとはこんなに高いものなのか…
![](https://assets.st-note.com/img/1727794719-RNjKYxDa1FO9VvBEk3lLrqUT.png?width=1200)
ちょっと様子を見て
お金と時間と相談をしてから
クラスに通うか決めようという結果になった。
時は過ぎようやく色々と落ち着いた頃、
行きたいと思っていたジュエリークラスに問い合わせをした。
講師の方からすぐに返信があったのだが、
現在は産休・育休中なので
半年後にクラスを再開するという内容だった。
半年後か…
その頃には、既に狸との同棲話が出ていた。
近々サンディエゴに引っ越すことが予想されたので、ニューヨークで学ぶことは断念した。
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サンディエゴに引っ越して落ち着いた頃、
またジュエリークラスを探し始めた。
いくつか気になるジュエリースタジオを見つけた。
そしてメッセージを送ったり、
直接スタジオに出向いて話を聞きに行ったりした。
こうした努力が実を結び、
私にピッタリなクラスを見つけることができた。
これはジュエリー制作を学べと言われているに違いない。
ジュエリークラスについてはこちらから↓
こうして私はジュエリー制作にどっぷり浸かっていくことになる。
自宅でも自主的に
様々な方法でジュエリーを作ってみた。
スタジオで教えてもらえない内容については、
ネットやYouTubeで学んでいる。
全く何でもネットで学べる便利な時代になったものだ。
あの鏡に映ったボロ雑巾兎との会話が無ければ、
ジュエリー制作をし販売をしていこうなど、
生きている人生の中で思わなかったかもしれない。
まだまだ学ぶことはたくさんある。
技術もそうだが売買するにあたり、
ライセンスを取ったりもしていかなければならない。
ペーパー作業が億劫になり先延ばしにしてしまっている。
私は根っからレイジーなのだ。
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オンラインでの売買はしているが、
やはりマーケティング力がないため
なかなか難しい現状である。
ちょこちょこ売れてはいるが、
これだけで食べていくというのは無理である。
まぁ、長い目でゆっくりやっていくしかない。
キッカケも大切ではあるが、
すぐに始めるという行動力が引き寄せる力とは、
とても強いものなのだなと感じた。
思えば今までやってきた仕事も、
興味があってやってみたいと思ったことをやってきた。
その仕事を継続するかしないかは別として、
自分の感覚に従って行動すれば
どこからかメンター的な人が現れたり、
仕事に関連するチャンスを掴めたりするのである。
![](https://assets.st-note.com/img/1727795114-97FfHNBp1gXJywhUtzSeoKji.png?width=1200)
もし読者さんの中で
今やりたいことがある人がいれば、
思い切ってやってみたらいい。
それをSNSなどで発信していって、
もしそれが仕事になったらラッキーじゃないか。
運なんてもんの入り口は
自分で作り出すしかなのだ。
(ニートが偉そうに言うなと言いたい)
そんなわけで今日も私はジュエリーを作ったり、
ペインティングをしたり、
イラストを描いたり、
こうやってnoteの執筆をしたりしているわけである。
ちなみに痩せ細っていた体は、
山歩きとロッククライミング、
そしてクリエイティブな兎に戻ったことで、
みるみるうちに肥えていった。
カウンセリングと薬からも
だいぶ前に卒業することができた。
今ではボロ雑巾だった時の面影はなく、
兎というより豚に近いくらいだ🐖ぶひっ
![](https://assets.st-note.com/img/1727796225-kT73WA64CFls1e2LZnxGait9.png?width=1200)
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