歌わなきゃいけないときがくる
もうすぐベビーが生まれてくることを察知した私のインスタが、赤ちゃんの抱き方やら、産後のトレーニング方法やら、赤ちゃんにこれやるといいよ!みたいなショート動画を流してくる。
先日はこの動画が流れてきた。
これ一般人?歌うま過ぎと言うか声かわいすぎん?
赤ちゃんにはいっぱい話しかけてあげましょう、歌ってあげましょう、読み聞かせしてあげましょう、と言われている。しかしそのどれも超苦手。今回はとりあえず歌に絞って考えてみた。
私は人前で歌えない。小さい時からいろいろな人に音痴と言われたことがトラウマとなっている。
トラウマというか苦手の克服に成功したことが一度だけある。
メソッドとしてはこれだ。
当時の私は、日本人の前で英語を話すことにすごく緊張していた。海外の同僚とのオンライン会議のとき、自席で参加するのが恥ずかしくてわざわざ会議室を予約したりしていた。本当は日本語の会議と同様、自席でちゃちゃっと参加したい。
別に英語がものすごく下手というわけではない。むしろ社内ではできるほうだ。だが、私の中には「恥をかきたくない」とか「格好悪い姿を見せたくない」という別の気持ちがあった。
それを掘り下げると、「格好悪い自分を見せたら死ぬ」というくらいの強い固定観念があることに気づく。そんなことはないと頭ではわかっているのだが、こびりついた固定観念は簡単に払拭できるものではない。
克服方法としては「格好悪い自分を見せたら本当に死ぬのか」を少しずつ検証すること。私は、たった数分だが自分が英語で発表する機会のあるオンライン会議のためにしっかり準備して、ほかの人が周りにいる自席から会議に参加した。すると、たいして恥をかかずに終了できた。成功体験は1回でも大きな自信になった。
以来、日本人の前で英語を話すことに躊躇する気持ちは急激に消えていった。
人前で歌うことも、このメソッドを使う必要があるかもしれない。
本当は私も赤ちゃんと楽しく歌ったり、きゃっきゃしたい。でも音痴だから無理。これは「私は音痴。私の歌を聞いた人は全員私のことを音痴だと思っている」という固定観念がある。克服方法としては「私は本当に音痴なのか」を少しずつ検証すること。具体的には、一人の時に歌を練習して、自信をつけてから人前で歌う機会をもち、「私、音痴だった?」と聞いてみること(多分)。
これで「全然思わなかったよ」とか「うまかったよ」と言われれば成功だ。
まずは一人の時間を確保し、課題曲を決めなければ。