外資系13年目アラフォー女のノウハウ
20代半ばから13年間外資系企業で働くアラフォー女です。
グローバルに活躍したい!より高い給与で働きたい!実力主義に身を置きたい!などの理由で、外資系企業に就職&転職したいと考えている人もいるかと思い、13年サバイブした私なりの処世術を紹介します。
常に評価されていることへの対応
やっぱり外資は流動性が高く、本当に3か月ほどで辞めていく人もいます。また、海外だといきなりクビを言い渡される人もいます(嘘か誠か、2時間前に解雇を言い渡されたという人もいました)。
日本支社の場合は、日本の雇用規則があるのでいきなりクビにはできず、PIP(Performance Improvement Plan=業績改善計画)にかけられ、数か月後にもろもろの条件を交渉して辞めていく場合が多いです。どうしても本人から辞めない場合でも、不当に解雇はされません。しかし、会社はその人の役職をもう用意していないので、所謂窓際族のような浮いたポジションで飼いならされるしかない運命です(まだそのような人は見たことないですが)。
大企業だと大規模なリストラがあり、数千人が一斉に解雇されることもあります。それでもみな逞しく転職して次の外資系へ旅立っていきます。
外資では、仕事をこなしているだけではだめです。きちんと自分のパフォーマンスをアピールする気持ちを持っていないと、評価されにくいと思います。とはいえ、アピールだけで実が伴ってないと意味がありませんので、大げさにアピールする必要はないです。会社に求められていることをやりつつ、成果を簡潔にまとめて適宜上司に伝える、というマインドが必要です。
バイリンガル並みの英語力が求められる
英語でのコミュニケーションに支障があると、残念ながら偉くなれません。
TOEICの点数は入社時には見られるかもしれませんが、入社後は外国人の関係者とどれだけ密度高くスムーズに議論ができるかだけを見られます。英語を話せてすごいね、なんて言ってくれる人はいません。
弊社のアメリカ人CEOは以前、バイリンガルのみ採用せよと言ったことがあります。日本人のバイリンガル率を示すデータを見つけられなかったのですが、体感では1%、多くても5%くらいな気がします。そのうえ、弊社はIT企業なので非常に専門的な知識を持った人を採用せよ、と。日本の人事チームがそれがどんなに不可能に近いのかを説明し、その方針は少なくとも日本では取り下げられましたが、要は、外国人たちはバイリンガル並みのコミュニケーションを求めてきているということです。
もちろん、日本人のほか、韓国人や中国人、ベトナム人、タイ人など、英語が苦手な人もいます。ですが、全社的にグローバルで活躍している人は皆ネイティブか、ネイティブレベルです。
私は以前も書きましたが、日本生まれ、日本育ちの日本人なので、非常にだましだましなところがあります。長く英語で話しているとだんだん文法が崩壊してきてしまうので、細切れに意見を言っていると、ちゃんとわかっている人っぽくなります(笑)
ちなみに、発音についてはそこまで気にしていません。やはりインド人やベトナム人、イタリア人などの多様な英語がありますので、そこはお互い歩み寄るべきだなと思っています。大事なのは独りよがりに話し続けず、ちゃんとみんな理解できているかを意識することだと思っています。
部下との信頼関係の構築と外国式の報連相
私は長い間、日本支社で日本人の部下をもっていましたので、基本的には外国人部下たちも同じように扱っています。
四半期ごとに1on1ミーティングをし(頻度については状況によって変えてもよいと思います)、キャリアプランやモチベーション、会社や職場環境へのリクエストなど、上司としてできることを教えてもらいます。
そして、ミーティング後は速やかに関係者と交渉し、改善してもらうようにします。こうして信頼関係が築けると思っています。
ただ、日本人と外国人で違ったことがあります。それは日本人は自分が作成した資料などを、同僚や上司にチェックを依頼してから公開するのに対し、外国人たちは「勝手に」公開します。
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