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成長痛を楽しめる組織とは
どうも、世界中のヒトや組織の可能性を拡げたい、川上(@_YukiKawakami)です。
アトラエは、2016年に36名でマザーズ上場、2018年に41名で東証一部(現プライム市場)上場。その後、2023年9月末時点では、104名の仲間と一緒に、"PeopleTech事業"と"アトラエという組織"を創っています。
組織づくりのこだわりの一例として、創業以来ずっと、社員一人当たりの生産性の向上をウォッチしていますが、採用の加速による組織拡大がある中でも、過去最高の生産性を実現できているのも特徴です。
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このnoteでは、そんなアトラエが今組織拡大を進めている中で、改めて会社として組織拡大をする意味を自らに問い、スタートアップが組織拡大をする上で付きものの"成長痛"を楽しむためには?について考えた内容を記します。
会社を創るということ
弊社の決算説明では、冒頭に「アトラエが考える"会社"」について、毎回触れています。会社に対する考え方には、各社の色がよく出ます。時価総額1兆円企業を創るため、〇〇業界をDX化するため、社長になるため等々。
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一方、アトラエは、「関わる全ての人々が幸せになるための仕組み」として会社を捉えています。すなわち、アトラエという会社を創るには、以下2点が必須であると考えられそうです。
関わる全ての人々を魅了するサイクルを質を上げながら回し続けること
関わる人々の範囲を世界中の人々まで拡げていくこと
関係者を増やせば増やすほど変数が増え、全員の幸せを追求することの難易度が上がるため、これらを両立することはもちろん非常に難しいです。ただ、この振り子を意図的に揺らしながら、経営をしていくのが会社づくりなのだと思います。
振り返ると、似たような話を2ヶ月前にもしていました。
このnoteでは、"遠心力"と"求心力"という例えをしましたが、組織拡大に必要なのは、これらの間に成り立つ「弾性力」を強く持つメンバーの数と質だと思います。その上で、いかに遠心力が強い仲間を迎え入れられることができるキャパシティを広げられ、共に未来を創れるか?が肝なのです。
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今の"アトラエらしさ"なんてものは究極どうでもよく、一人ひとりがオーナーシップを持ち、アトラエとしての"ありかた"と"なすこと"を振り子のように振り続け、自律分散的に誰しもが経営視点で意思決定し続けることができる組織を創れると、めちゃくちゃ面白い組織拡大になると考えています。
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これについては、会社としての行動指針としても過去存在していました。「自分とアトラエの重なり」で記載の通り、会社と個人の関係がある種フラットであり、両者の未来が重なるところを追い求めるというスタンスが、アトラエが考える組織拡大を創造する上でのピースになるのではないでしょうか。
ヒト単位でも考えてみる
会社単位で考えると急に難しそうになるので、ヒト単位でも考えてみたいと思います。
人は誰しもがコミュニティに属しています。歴史を遡ると、ムラ・コミュニティから始まり、現在は「家族像」も人それぞれになっている世の中ではあるものの、何かしらの関係性の中で人は生かされ、そこに帰属意識を持っているわけです。
僕自身、誰しもが親から生を授かり、親子という血縁関係から始まり、関係性を拡げると共に複雑となるネットワークの中で、幸せの最大値を高め合うのが人生だと思っています。
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コミュニティを拡大すればするほど、関係者が増え、当事者範囲内の全てを幸せなヒトが溢れる状態にすることがとても困難になります。しかし、その範囲を拡げることでしか、より多くの価値観に触れたり、自分一人では見えない景色を見ることができるように、幸せの共有や共鳴は生まれないとも思います。
これは、会社も同じです。組織拡大をすることで増える複雑性がもたらす成長痛を怖がるぐらいなら、こじんまり自分たちだけが幸せになる仕組みに留めれば良い。壮大なビジョンとミッションを掲げ、多くのスタートアップが組織拡大に伴って起こる成長痛を受け入れる覚悟があるのは、その成長痛を乗り越えた先の未来を獲りにいく覚悟があるからです。
そんな覚悟がないのであれば、今すぐ解散か、個人事業主やスモールビジネスをした方が、きっとみんな幸せ。わざわざ会社を創って大きくする必要なんてありません。
成長痛を受け入れた先の未来
もちろん、アトラエでも成長痛だらけです。ただ、それを乗り越えられるメンバーが集まっていますし、この先の未来がめちゃくちゃ面白いから成長痛を受け入れる覚悟を持って、組織拡大の挑戦をしています。
事業側に寄せて、この先のアトラエが何が面白いのか?を端的にまとめると2点ありまして、① People Tech事業の複数展開 ② 人と組織の探究、です。
① People Tech事業の複数展開
アトラエは決してHR Tech事業を展開しているつもりはありません。テクノロジーによって人々の可能性を拡げる事業を創造することを目的に、事業展開を行なっています。
上場企業がアルティーリ千葉というバスケチームを1から立ち上げること、GreenやWevoxの主力事業と並行してシニア領域の新規事業を立ち上げること、迎え入れた仲間と共に新規事業の種を模索すること。これらの意思決定からもわかる通り、時価総額が跳ねるかどうか以上に、価値があるものに対してはしっかりと投資をするという意思決定をする会社です。
良い組織からは良い事業が生まれます。エネルギー溢れる仲間が集まれば集まるほど、本質的な価値やコトに向き合った議論の果てに、世界中の人々を魅了する事業を共に創れたら最高に面白いですよね。
そんな事業開発をしていきたい方にとっては、鬼のフォロワーシップで、価値ある事業の種という神輿を盛り上げてくれる仲間が溢れていると思います。
② 人と組織の探究
アトラエが進めている事業のほとんどは、マーケットを創りにいく必要があり、探究や研究が事業成長の肝となります。例えばWevoxでは、教授や研究機関との共創だけでなく、R&D部門を立ち上げてWevoxメンバーの探究活動にも力を入れています。
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もちろん、R&D部門がもたらす理論だけでなく、組織開発を伴走するカスタマーサクセスが持つ数多くの実践知を行き来しながら探究活動を進めています。テクノロジーによって人々の可能性を拡げる事業を創造するためにも、人や組織について誰よりも向き合う組織であろうとするチームが創る未来はかなり面白いものになると思います。
この理論と実践の探究の元、人や組織の可能性を拡げたい人にとっては、最高のフィールドが広がっていると思います。
少し話がズレる&話が長くなるので余談ですが、プロダクトドリブンで勝負するというスタンスを崩さないのも面白いです。Wevoxがプロダクトを通して生み出したい"ナラティブ"に対するこだわりと、そのためのコンパウンド戦略は以下のnoteにまとめています。もしよければご一読ください。
最後に
アトラエがなぜ組織にここまでこだわるのか?について考えた結果、今時点での僕の解としては「アトラエというプロダクトを創っているから」ではないかと思っています。
一般的には、社会に影響を及ぼすのは事業・プロダクトであり、そのアウトプットを出すためのインプットとして、「組織」を捉えているのではないかと思います。
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一方アトラエは、良い組織からしか良い事業は生まれないと信じていますし、信じる価値への挑戦を本気の仲間と共にがむしゃらに向き合っている最高のチームは、周囲の人や組織の可能性を拡げるPeople Techのプロダクトにすらなりうると考えているように感じます。(ちなみに、決して事業を蔑ろにしているわけではないです)
成長痛を楽しめる組織は、この過程の先にある事業と組織の未来に対する不安よりもワクワクが勝っている必要があります。アトラエの事業と組織の未来にワクワクする方の中で、成長痛を共に分かち合える仲間はいつでも募集しています。採用強化中です、面白いです。