<Vol.140>なぜセラピストはタオルを綺麗にたたむべきなのか。
「タオルは綺麗にたたみなさい」
セラピストになる過程で、必ず言われるのがこの言葉です(きっと皆さんも一度は言われているでしょう)。
僕も普段はセラピストを教育する立場にありますが、タオルのたたみ方はかなり重点的にチェックします。
今回は「なぜセラピストはタオルを綺麗にたたむべきなのか」について考えてみたいと思います。
<印象は伝播する>
古くから言い伝えられている飲食業界の金言に、
「トイレが綺麗な飲食店は繁盛する(⇆トイレが汚い店は儲からない)」
という言葉があります。
人は「清潔感」を好む生き物です(現代の日本人は特に)。
そして一つの清潔感から受ける"印象"は、他のものにも伝播します。
(飲食店内の)綺麗なトイレに感動したお客様はこう考えるでしょう。
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「トイレが綺麗だということは、店内の掃除もきちんとしているんだろう。
ということは、キッチン周りも綺麗で清潔だろう。
そこから生まれる料理はきっと美味しいに違いない(安心して食べられる)」
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もちろん中には「トイレは綺麗でも料理がマズいお店」も存在しているでしょう。
しかしながら、実際の料理を見る前の段階でお店の印象が決まってしまうのは避けようのない事実です。
だからこそ、トイレというのは綺麗な状態を保つことが大切です。
<セラピストとタオル>
この考え方は「セラピストとタオルの関係性」にもそのまま当てはまります。
お客様はタオルの扱われ方を見て、自分の体の扱われ方を想像します。
例えば皆さんがサロンに行った時、
・ベッド上のタオルがぐちゃぐちゃに丸められている
・使用済みのタオルが床にポイっと投げられている
・タオル生地にシワシワ(ごわごわ)感がある
そんな状況だったらどう思うでしょうか?
「直接体にかけるタオルなのに、汚いまま使い回しているの…?」
「雑な施術をされそう…」
「このお店、大丈夫…?」
きっとそう思いますよね。
ここまで直接的な言語化はなくても「なんか嫌だな…」という印象は少なからず抱くと思います。
ここにだって、タオルと施術の間に明確な因果関係はありません。
ただ印象の伝播は必ず発生するものなので、良い印象を与えられるよう努力することが大切です。
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それに。
タオルというのはお客様の体に直接かけ、なおかつセラピストが直接触れる「商売道具」です。
身近な商売道具を大切にできないセラピストが、丁寧な施術(圧のかけ方)を提供できるとは到底思えません。
その心構えを学ぶためにも、タオルを綺麗に扱う習慣を身につけることが大切なんですね。
ぜひ今日から意識してみましょう。
では最後までお読みいただきありがとうございました^^
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