<Vol.81>セラピストが休業中にやっておくこと・休業明けに気をつけること。

「施術ができないとどうしても感覚が鈍ってしまって…」
「何かいい方法はありませんか?」

先日、こんな相談を受けました。

今まで毎日行っていた施術を2週間もやらないとなると…どうしても体力や感覚の低下が気になりますよね。

今回はこのことについて考えてみたいと思います。


<感覚を戻す>

施術の感覚を維持するための方法、これはなかなか難しいです。

施術練習方法だけを挙げれば、

・丸めたタオルやクッションを揉みこむ
・机にタオルを重ね体重をかけてみる

などの方法はいくつかあります。

ただし、これらは「施術動作をイメージすること」にはつながるものの、「施術の"感覚"に直結するもの」ではありません。

筋肉を捉える感覚や体重をかける感覚は、やはり特異的なものです。

施術の中でしか戻ってこないものなので、ひとまずどんどん「押す・揉む」を繰り返すしかないでしょう。

在宅でご家族と一緒に住まれているのであれば家族の体を借りるか、あるいは休業明け前にセラピスト同士で集まって練習会等を開催するのがいいと思います。


<久しぶりの施術での注意点>

久しぶりの施術で気をつけておきたいこと、それが「親指の使い方」です。

休業期間(負荷をかけない期間)が長くなると、腕周りはまだしも親指周りの筋力低下は意外と大きくなります。

使わなかったことで筋力低下→にもかかわらず以前と同じように体重をかける→親指周りを痛めてしまう…

この流れは避けなければなりません。

したがって休業中の今やるべきことは「親指周りの筋力維持」です。

<指立て>
①5本の指を床につけます(手のひらはアーチ型に浮かせます)
②膝をつき、体を一直線に保ちます
③その状態をまず15秒キープしてみましょう

画像1

指周りに持続的な負荷をかけることが目的なので、腕立て伏せのように上下動作を繰り返す必要はありません(肘はまっすぐをキープ)。

負荷の強さは、膝の位置で決まります。

膝を手から遠くにつけばつくほど負荷は大きくなります(自信のある人はつま先でもOK)。

まずは「15秒×3セット」くらいでしょうか。

余裕が出てきたら「20秒×3セット」にも挑戦してみてください(あくまで無理のない範囲で)。

画像2

また施術練習スタート時は「面圧(手のひら・手根)」での荷重から必ず行います。

いきなり親指で押す・揉む動きはNGです。

手馴しはゆっくりといきましょう^^

ぜひ参考にしてみてください。

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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