<Vol.21>"ハガキ"が作り出す「新規→リピート」の流れ
革靴が好きです。
特に「山陽山町(さんようやまちょう)」という日本の革靴メーカーが好きです。
(かっこよくないですか…!?)
革の質感が素晴らしく商品自体にもホレボレしているのですが、実はこのメーカーを好きになった背景には『1通のハガキ』が存在しています。
店舗ビジネスを行っている人の参考になる部分もあると思うので、今回はこれをシェアしてみたいと思います。
<感情を動かす>
1足目を買った数日後に、こんなハガキが届きました。
何の気なしに手にとって読んでみたのですが、これってすごいな…と。
何がすごいって、
①「名前から買った靴名まで、全てがきちんと"手書き"で書かれていること」
②「1足目購入後、”すぐに”自宅に届いたこと」
③「クーポンや割引情報などが一切”ない”こと」
です。
情報ツールが発達した現代において、このハガキ(最もアナログな手段)が持つ意味は大きいです。
なぜなら、受け取った僕が素直に「嬉しい」と思ったから。
この感情は見逃せません。
<目に留める工夫>
毎日のように郵便ボックスに届けられるDMやチラシ、果たして皆さんはどのくらい”読んで”いるでしょうか。
確かに”見て”はいるでしょう。
ただ”読んで”はいないので、ほとんど頭の中に情報は残っていないと思います。
企業や店舗側がどれだけデザインにこだわろうと、あるいはクーポン内容に工夫をこなそうと、消費者側の見解は「数あるチラシの中の1つ」にしかすぎません。
だからこそせっかくDMを送るのであれば、きちんと読んでもらえる形(パッと捨てられない形)をとる必要があります。
そこで大事になるのが、やはり"手書き"です。
手書きの文章で、且つ自分の名前と購入した商品名が書かれていたら「あれ、なんだこれ?」と必ず目に止まります。
そうして読んでいく中で
「その後いかがですか?」「何かあったら相談してくださいね」
とこちらを心配する文体になっていたら、それはもう”読む”しかないでしょう。
もしここに「○日以内に2足目購入で△%off」となっていたら興冷めですが、もちろんこういったメーカーはそんなこと軽薄なことはしません。
積極的に売る気を見せないことが、最も買う気を起こさせることを知っているからです。
<手書きハガキ大作戦>
その名も「手書きハガキ大作戦」(言葉のリズムもいいですね笑)。
これはセラピスト業でも十分に応用が効く作戦だと思います。
ポイントになるのは以下の3点です。
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