《CSCS講座⑷》バイオメカニクス(テコの原理)
今回はバイオニクス編として「筋肉のテコの原理」について紹介していきます。
これは運動の原理(関節の働き)を理解する上で非常に重要な内容です。
キーワードを中心にしっかりと理解しておきましょう。
<回転運動の基本:トルクとは>
テコの話に入る前に、まずは「トルク」について説明しましょう。
トルクというのは”回転力”のことです。
これは「力×長さ(モーメントアーム)」によって導き出されます。
<*詳しく知りたい方へ(サラッと理解したい方は読み飛ばして次へ)>
力とは「質量×重力加速度」であり、単位はN(ニュートン)です。例えば10kgのダンベルを支える力は「10kg×9.8m/s2=98N」となります。
またモーメントアームというのは、支点からの距離(長さ)のことです。
支点から1m離れた部分に10kgのダンベルがある場合は「98N×1m=98Nm」となります。1Nm(ニュートンメートル)は1J(ジュール)ですので、この時のトルクの大きさは「98J」となります。
つまり、”重くなるか or 遠くなるか”によって、トルクの大きさは変化します。
例えば、下のイラストをご覧ください。
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