<Vol.155>自分が好きなことをやるだけでは充分でない理由

世の中には、

「私は自分の好きなことをやっている」
「自分の好きなことをやれ。そうすれば結果(お金)は後から付いてくる」

という人がいます。

これは確かに良いアドバイスに聞こえる気もしますが、ここには本質的な問題がひっそりと隠れているなぁ…と僕は感じています。

今日はこのことについて考えてみようと思います。


<ベクトルがどちらを向いているか>

本質的な問題とは何か…?

それは「自分」という言葉が強調されすぎている、ということです。

人間にとっての真の使命(仕事)とは自分自身のためでなく、自分が愛する人に関わるものでなければなりません。

つまり自分が"誰か"のために働く、その"誰か"に関わることであって、自分自身ではありません。

少し回りくどく聞こえるこの言葉には、とても大切な要素が詰まっていると思っています。

==

これは「施術」に置き換えて考えてみると、分かりやすいかもしれません。

上手なセラピストというのは、常に「新しいことを学ぶ姿勢」を持っています。

そしてこの学ぶ姿勢の根本にあるのは、自分が担当している(あるいはこれから担当することになるであろう)お客様により良いサービスを提供したいという思いです。

「この話、次回〇〇さんに教えてあげよう」「この手技、△さんにやってあげたら喜んでくれそうだな」

きっとこのnoteを読んでいる方であれば、そんなマインドに思い当たる節もあるでしょう。

自分が好きなこと、というのは大前提。

その上でいかに相手に届けることができるか(そして届けた時に喜ばれるか)を基準にしなければなりません。

冒頭にあるような「私は自分の好きなことをやっている」「好きなことだけを突き詰めたい」という思いは、セラピストしてのエゴにつながりかねません。

自分"が"話したいトーク、自分"が"好きな手技だけを突き詰めているセラピストは、正直言って重たい(めんどくさい)です。

自分のスキルに酔っているだけでは目の前のお客様のことをよく見れず、当然そんな状態では人気セラピストになれません。

「好きなこと」の先には「誰かのために」があるべきで、そこを見失ってはいけないと僕は思います。


<施術(仕事)の目的>

もっとシンプルにまとめれば、、

施術(仕事)というのは、自分のためにやっているわけではありません。

この仕事は目の前のお客様のためであり、そのお客様のご家族のためであり、地域活性化のためでもあります。

自分が満足するかどうかとか、お金が儲かるかどうかではなく、どうしたらもっと相手に喜んでもらえるか、、

これを突き詰めて考えることが大切です。

そんな大局で考えられるようになれば、きっと自分が望んでいるような成果も現れてくるのではないでしょうか。

…僕はそんなことを考えながら、日々仕事をし、noteを綴っています。

そして(今この文章を読んでくれている)あなたにも「施術=お金を稼ぐ手段」という、そんな小さな世界観にとらわれてほしくありません。

僕たちセラピストの手にはもっともっと大きな使命がある、そのことをぜひ胸に刻んでほしいと思っています。

少しでも何か感じるものがあってくれれば嬉しいなぁ、と。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました^^


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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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