<Vol.40>身銭を切ることから始まった未来の話

(あの時は)買おうか買わまいか…本当に悩んでいました。

『ムービングボディ』:7,260円。
『アナトミートレイン』:7,150円。
『人体の張力ネットワーク』:11,000円。

どうして専門書というのはこんなに高いんでしょう。

余裕のあるオトナにとってはなんでもない金額かもしれませんが、20代の駆け出しにとっては、とてつもなく大きな数字でした。

「もし買ってみて難しすぎたらどうしよう…」
「もし買ってみて結局読まなかったらどうしよう…」
「せっかくのお金が無駄にならないかな…」

そんな不安もありながら、結局はエイヤっと買っていました。

今になって思えば、この瞬間が1つの分岐的になっていたのかもしれません。


<発想の転換>

本が届いたとき、僕がまず思ったこと。

それは

「とにかくこの情報は無駄にしたくない(絶対に)」

ということでした。

文房具店で自前のノートを購入し、片っ端から「読む→まとめる」を繰り返していきました。

頭の中に入っているか否かは置いておいて、とにかく情報を吸収したい一心でまとめ続けていきました。

A4ノート2冊分が満杯になった頃、ふとこんな疑問が頭の中をよぎったんです。

「これ、意味あるのかな…?」

どんなにキレイにまとめたとしても、結局このノートは僕のものでしかありません。

他の人が見ることもできなければ、世の中の役に立つこともありません。

発展性も応用性もない僕だけの所持品のために、何時間もかけていることが急に儚く思えてきてしまう瞬間がありました。


<未来が変わる>

そこで考えついたのが「みんなが見える形にしよう」ということでした。

ネットやブログは一切やったことがありませんでしたが、1から勉強し始めて「ストレッチのチカラ」というサイトを立ち上げてみました。

一度始めてみると、

「アウトプットをするためには、もっともっとインプットをしなければならない」

ことに気づき、どんどん自己投資をするようになりました。

そうこうしているうちに筋肉系の専門サイトも自前で持ちたいと思うようになり、気がついたら「筋肉のハナシ」という2サイト目も立ち上げていました。

やればやるほど知識が増えて、やればやるほど読者も増える。

それがたまらなく面白い経験となりました(これはもちろん現在進行形です)。


<教訓として学んだこと>

言いたいことは何かというと、

もしあの時、目の前のお金が失われることを恐れて「本を買わない」という選択をしていたら、その後に起こる未来の形はきっと今と同じではなかったということです。

「身銭を切る」というのは、

「行動を起こす」ということであり、

「覚悟を決める」ということでもあります。

1つの選択が自分の未来を形作るので、迷った時には「やる」という選択肢を選ぶことが大切だと心から思います。

まだまだ偉そうにモノを語れる身分でもありませんが、身銭を切ったあの瞬間から人生が動き始めたのは確かなことです。

買うか買わないか迷うなら、買ったほうがいい。
そしてどうせ買うなら、早く買ったほうがいい。

そう思います。

レンタルじゃダメなんです。

身銭を切ることからしか人生は動きません。

少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです^^

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