<Vol.66>実行力がすべて〜1万時間の法則から学ぶこと〜

最近は書きたいネタがありすぎて、ネタ帳が渋滞を起こしています…。

これについても書きたい!あれにもついても書きたい!と、気づけば20個ほどのアイディアが待機している状態です。。

アイディアはたくさん湧いているのですが、なかなか「実行力」が伴っていないのが現状です(時間的にもなかなか…)。

実行力をつける、これはすなわち「頭で考えすぎるな、手を動かせ!」ということ。

今日は「実行力」について考えてみたいと思います。


<1万時間の法則>

僕が好きな本の1つに「天才!成功する人々の法則(マルコム・グラッドウェル著)」があります。

この本の中にこんな話があります。

==(以下、原文を一部抜粋)

「初めてバイオリンを手にした時から、これまで何時間練習してきましたか?」

学生はだいたい同じ時期、5歳頃から練習を始めていた。最初の2、3年は皆同じくらいで練習は週に2〜3時間。ところが8歳くらいになると大きな違いが見られ始める。トップクラスの学生たちが、他の誰よりも練習するようになるのだ。

20歳の頃にはトップクラスの学生グループは総練習時間が10,000時間に達し、優れた学生グループは8,000時間程度、将来の音楽教師グループは4,000時間を少し上回る程度だった。

ここで注目すべきなのは、著者が“生まれつきの天才”を見つけられなかったことだ。

仲間が黙々と練習に励む、その何分の1かの時間で、楽々とトップの座を楽しむ音楽家はいなかった。

その反対に、他の誰よりも練習するが、トップランクに入る力がない“ガリ勉屋”も見つからなかった。

トップになれるかなれないかは「熱心に努力するかどうか」によることを示していた。

そしてさらに重要なことは、頂点に立つ人物は他の人より少しか、ときどき熱心に取り組んできたのではない。

圧倒的にたくさんの努力を重ねてきていた。

==

なんとも興味深い話ではありませんか?

これは「1万時間の法則」にまつわる1節です(本書には他のケースも紹介されているので、興味のある人はぜひご一読ください)。

要するにどんな世界であっても”プロ”として活躍するためには1万時間の投資が必要であり、大きく活躍する人ほど多くの時間を費やしている…という話です。

この事実は僕たちに「絶望」と「希望」をもたらしてくれます。

絶望とは「プロになるためには圧倒的な時間をかけなければならない」ということ(最短距離はなく、積み上げる努力からは逃げられない)。

希望とは「プロセスを踏めば誰にでもプロになれる可能性がある」ということです。

プロになりたいのであれば、やるしかありません。

そう、やるしかないんです。

どれだけバットの握り方と振り方を熟知していてもいきなりホームランは打てないように、「実行力」のない状態ではどんな言葉もキレイごとになってしまいます。

勉強だって、手技(スキル)だって、圧倒的に考え、悩み、努力する中でしか成長できないことは頭に刻んでおきましょう。


<具体的には?>

では具体的にはどのくらいの時間が必要なのでしょうか。

1万時間を達成するためには、

・1日1時間の努力=27.4年
・1日3時間の努力=9.1年
・1日8時間の努力=3.4年

となります。

1日1時間ずつの積み上げでは27年もかかってしまいますが、1日8時間の積み上げができれば3年余りで達成できます。

日本の労働形態はおおよそ1日8時間なので、毎日一生懸命に取り組めば「3年で1人前」というのも頷ける事実です。

これはセラピストにおいても同じで、1日8時間を(真剣に)3年間積み上げればある程度の手技レベルには到達できます。

ただし、ここで気をつけれなければいけないのは「手技」と「知識」は別であるということです。

毎日施術をしていけば「手技」は確かに上手になりますが、「知識」は習得しようとする意思と機会を持たないと、いつまでも停滞したままになってしまいます。

だからこそ、

ちゃんと勉強しましょう!そして継続しましょう!

というのが、今回の話の主旨でした。

(*「何から勉強すればいいのかわからない」という方は、ぜひこちらもご利用ください=「トップセラピスト養成講座」)

…かく言う僕自身も偉そうに人のことを言える立場ではないので、コツコツ積み上げていこうと思います。。

ぜひ一緒にがんばりましょう。

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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