<Vol.142>父親に人生の後悔を聞いてみた話。
つい先日の話です。
父親が一人暮らしを頑張っているとのことだったので、ずいぶんと久しぶりに実家へ帰省しました(兄宅で次男が生まれ、母はお手伝いしに2ヶ月ほど遠征中)。
そこで父と息子、2人でサシ呑みをしたわけですが…
これがとてもいい時間となったので、今日は備忘録の意味も兼ねてまとめてみようと思います。
<親の行き方を知る>
僕は父親に聞いてみたいことが2つありました。
それは、
・今までの人生の中で後悔していることは何か?
・子育てをする上で気をつけていたことは何か?
です。
親の生き方を知ることは、僕自身の今後の生き方を定める上でとても大きな財産になるはず。
「いつまでも あるとおもうな 親と金」
その言葉通り、親が亡くなってから後悔することだけは避けたいので、今回は思い切って聞いてみました。
<今までの人生の中で後悔していることは?>
「後悔していることかぁ。。」
そう言った後、ずいぶんと長いこと考えていました。
「君たちが小さい頃にもっと一緒に過ごす時間を長く取っておけばよかった、ということかな」
僕の父親は大手インフラ企業に長年勤めていました。
休日や深夜に急遽出勤することもしばしば。
そのおかげもあって、僕たち家族が金銭面で苦労したことは一度もありません。
「当時は『男は外で金を稼ぐ』『女は家で子供を守る』って心底思っていたからなぁ。気づいたら子供はあっという間に大きくなっていて”やっちまった”と思ったよ」
そう言いながらガハハと笑う父親。
僕は両親に大いに守られていたんだな、と感じました。
<子育てをする上で気をつけていたことは?>
「子育てに関しては母さんに任せっきりだったからなぁ。。」
子育てトークになると急にトーンが下がる父…
「でも唯一大切にしていたのは『親は友だちじゃない』と、態度をわきまえさせることかなぁ」
これに関しては、僕の記憶の中にも残るものがありました。
当時は言葉遣いや態度が悪いと、決まって真っ暗な和室に連れて行かれ「正座タイム」がありました。
僕が反省して謝る言葉を口にするまで、いつまでも向き合って正座をし続けるんです。
「お前は頑固で全然謝らないから、おれも足がしびれて大変だったんだぞ」
そう笑いながらカミングアウトした父の姿に、長い月日の隔たりを感じました。
<人生ってあっという間>
ふと記憶の中をたぐり寄せてみると、幼い頃の思い出がたくさんあることに気づきます。
もうあの時間には戻れない…ということに一抹の寂しさを感じつつも、今こうして真っ当な人生を送れていることに対して感謝の念が尽きません。
でも。人生ってあっという間だなぁ…と。
もう数十年経てば、父も母もこの世からはいなくなってしまうでしょう。
そしてそれは他人事ではなくて、そのさらに数十年後には僕自身もこの世からいなくなります。
そう考えてみると、今この日常がとても愛おしくなります。
今まで以上に丁寧に1日1日を過ごしていこう、改めてそんな決意を抱いた帰省となりました。
皆さんもぜひご両親がご存命のうちに「ぶっちゃけトーク」をしてみてください。
きっといい時間になると思います。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました^^
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