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【本|学びメモ】天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ


「90分で読めるから読んでみな」という何気無いすすめで読んでみた本。
端的に言うと、自分の与えられた才能を知り、その才能自体を生かしながら戦え
ということでした。

3つの「才能」

皆さんはどれに近いでしょうか。

1. 「創造性」という才能を持った『天才』;独創的な考えや着眼点を持ち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人
2. 「再現性」という才能を持った『秀才』:論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人
3. 「共感性」という才能を持った『凡人』:感情やその場の空気を読み、相手の反応を予測しながら動ける人

わたしは秩序大好き「秀才」タイプです。笑
本書では上記3要素を持った人物がどのような価値観をもち、どんな特徴があるかが書かれています。

そして3者の関係性と併せて「天才」が凡人や秀才に潰されやすい社会構造であることが書かれています。
天才はアカウンタビリティ(説明能力)で秀才に負ける、
天才は多数決の原理で凡人に負ける、
そして凡人はその共感性で天才を二度つぶす
などなど。
(ストーリー形式でかなり読みやすいので詳しくは実際読んでみることをお勧めします)

自分は
天才に生まれたら0→1をバンバン作れるし、人生ずっと楽しいだろうなぁ
と思っていたのでちょっと意外でした。


社会のメカニズム

世界が進化するメカニズムとして

天才を共感性の高い「凡人」が支え

その先に「秀才」が再現性をもたせ

「凡人」「秀才」を兼ね備えた人物が
ロジックを伴いながら人々に共感をもたらしていく

という流れがあるそうです。
凡人がいるからこそサービスが広がっていくし、
秀才がいるからこそアイデアが再現性を伴う訳なのですね。
もちろん天才がいないことには始まりませんが、そんな天才にもまず信じ抜いてくれる「凡人」が必要だと。

「隣の芝生は青い」とよく言いますが、自分の役割を全うすることで組織に、社会に貢献できる側面はあるものなんですね。
自分は「価値=アイデアを生み出せる」だと思ってしまいがちですが。
一理あるけど天才以外ができること自身も価値になり得るんですね。


おわりに「自らの言葉」

凡人の武器として、「自らの言葉」を発することができるという文脈が出てきます。
対して秀才は「便利な言葉」を使うと。

自らの言葉…人の心を動かす、魂を揺さぶる、自分の腹から出た言葉
便利な言葉…横文字・業界用語などなど他人が作り出している言葉

自らの言葉を使えるようになりたいなと意図もありNoteをはじめていたので
かなり気になるトピックでした。

他人の言葉を脇に置いて、自らの言葉を発するには2つの方法があると、

1. 他人の言葉をデトックスすること
2. 白状すること

相手に伝わらない横文字・業界用語などなど社会が作り出している「他人の言葉」を置いて、感情から出るものを発しましょう、小学生でもわかるような言葉で伝えましょうとのことでした。

これを読んで、かつて外部で受けた新入社員研修で直接言われた
「難しい言葉を使う奴は馬鹿なんだよ」という言葉を思い出しました。
当時は意味がわかりませんでしたが正に他人の言葉を使っていたんだなーと。笑
秀才(論理に固執すること)に注意を促してくれていた訳ですね。

自分より遥か遠くの「天才」を目指すよりも先に、「凡人」を目指して進んでいこうという
指針が見えた1日でした。


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