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どん底の夏の記憶
久々の投稿です。
ずっと書きたいと思っていた、休職に入った時のことを書きました。
今年の夏は、休職に入ったこともあって無気力に過ごしました。
これといった思い出がありません。もしかしたら、思い出せないだけなのかもしれないけれど。
思った以上に長文になってしまった上に明るい話ではありませんが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
熱っぽい・・・
何かおかしいなと思ったのは、7月頭の金曜日。在宅勤務をしていた時でした。
朝からなんとなく熱っぽい気がしていたけれど、休むほどではないからとパソコンと向かい合っていました。
昼になってもだるくて、念の為体温を計ると37℃を少し超えるくらいの微熱。
平熱が36℃あるかどうかという私には、地味に辛い体温でした。
午後、体調が悪化。
ー頭が動かない、でもまだ仕事が残っている。周りに迷惑をかけるわけにはいかないー。
ぐるぐると考えつつ会社や取引先からひっきりなしにかかってくる電話に対応しながら、チャットで直属の上司に相談しました。
新規案件の割り振りを止めてもらって、なんとか既存案件の対応のみでその日を乗り切ろうと思ったのです。
上司の考えは違いました。
「新規案件を受けられないなら勤務している意味がない。こんな時期だし、半休扱いで休んで」
結局、どうしてもやっておきたいことの対応だけをしてパソコンの電源を切りました。(でもやっぱり、午後3時まで働いたのに半休扱いなんてあんまりだと思うんだよ・・・)
行きつけの内科はなかったので、行政に問い合わせて紹介してもらい、すぐに受診しました。
病院に着いたときには37.7℃。
家族にも心配をかけましたが、コロナの抗原検査では陰性だったので、解熱剤などを処方してもらって帰宅しました。
熱が下がらない!?
私の予定では、土日のうちに熱が下がって、週明けにはまた出社するはずでした。
しかし、解熱剤や風邪薬を飲んでも、体温は一向に微熱から降りてきません。
むしろ目を開けて過ごすこともしんどいくらいのだるさが続きました。
「これじゃ働けない」
上司や会社の看護職の担当者に状況を説明し、有給を使いながら様子を見ることに。
小康状態って、いうのかな
それから2週間。
たまに平熱に戻ることもありましたが、ほぼずっと微熱のまま。
病院に行って、コロナではないと言われて、血液検査もレントゲンも撮って他にも検査して・・・
それでも原因がわからない。
他の部署に配属された同期から毎朝のように送られてくる、「微熱だけなんだし、在宅勤務くらいできるんじゃない?上司とちゃんと相談してるの?」というLINEを見るのが苦痛でした。
そしてとうとう、内科の先生から言われました。
「内科で対応できることは全てしました。他の科にもかかってもらって、それでも原因がわからなければ自律神経の乱れの可能性が高いです。その場合は精神科や心療内科を受診してください」
コロナのような感染症の可能性がここまできっぱり否定されたのは、目を開けているしんどさがいくらか和らいでいた頃でした。
なんとか復帰した、けど・・・
感染症の可能性が否定されたことで、約3週間ぶりに出社することになりました。
ちょうどオリンピックの頃。みんなが少し浮き足だつ時分。
その中で久々に出社した私は、周りに迷惑をかけたことが申し訳なくて、心配されるのも苦しくて、泣きそうになりながら過ごしました。
出社できたのは、3日間程度だったと思います。
職場に行きたくないながらも、体調が落ち着いているんだから改めて頑張ろうと思っていたはずでした。
でも、身体がついていかなかった。
朝から吐きました。
吐いたけど、行かなきゃと思って、会社まで行って
オフィスフロアに入る直前で会った先輩に顔が真っ青だと言われ
そこで、もう、涙腺は決壊。
何もどうにもならなくて、そのまま帰りました。
数日後、予約なしで受診できる心療内科をなんとか見つけ、受診。
ろくに会話もできないくらい憔悴していた私は、「適応障害」と診断されました。
診断書を作成してもらい、休職に入ります。
それでようやく、少しだけ気持ちが落ち着いたような気がしました。
どうすればよかったんだろう、どうすればいいんだろう
私の精神をすり減らした要因は、一つではなかったと思っています。
たくさんのことが積み重なりました。
愚痴が入るので、読み飛ばしてもらって問題ありません。
私が働いているのは損害保険会社で、自動車事故の対応部署。
毎日、数え切れないほどの保険契約者の方や関係各所と連絡を取ります。
その中で、電話やメールで罵倒されることは珍しくありません。
規定に則って対応した結果について、詐欺師呼ばわりされることもあります。
なんとかしてあげたいと思う被保険者の方のご要望に応えることは叶わず、苦しくもなります。
自分では判断しきれないことを上司に相談して、「なんで私に聞くの」「これで調べたとか嘘でしょ、自分でもっと調べて考えて」と言われることも。
参考意見を集めたくて複数の先輩に質問をして、「そんな何人にも聞いていたら、考えがブレるでしょ。一人決めて質問して、その通りにやっちゃえばいいのに」と注意されたこともありました。
社内の人間同士の関係は、基本的に良好でしたが、ストレス発散のためにみんながみんな、陰で誰かの文句を言っている。それが暗黙の了解なのだと教わりましたが、その”常識”も嫌いでした。
仕事を始めて2年目に入り、同じ部署に同期がおらず、自分がどれだけがんばれているのか、知識が足りているのかも測れない環境も苦痛でした。
後輩も入ってきて、プレッシャーも感じました。
苦しいなあ、でも、だからってどうにもならないよなあ、と、毎日思っていました。
地域職の私は、そうそう部署移動もできません。ずっと同じ部署で、同じ仕事で、これからもずっと続いていくはずです。
加えて、私は家に帰っても仕事の愚痴を吐き出すことはできません。
仕事の特性上、個人情報を漏らす恐れがあるから。
そして、家族の中に、私の仕事の話は聞きたくないから言わないで、という人もいたから。
夏に心が潰れて、病院に行った時、初めて救われました。
心療内科の先生が私の脈絡のない話を聞いて、相槌を打って下さったのは本当に大きかったです。
私のことも私の会社のこともほとんど知らない人から、無責任な相槌を打ってもらって肯定してもらいたかったのかもしれません。
どうして自分が苦しい思いを抱えすぎてしまったのか、誰かが悪いのか、何が悪かったのか、そういったことは全くわかりません。
潰れたことについて、まだ整理しきれていないことがあまりにも多すぎます。
整理しきれなくてもいいのかな、自分を休ませてあげられれば、もしかしたら今はそれで十分かな。
さらにいうなら、甘えたことかもしれないけど、自分は何も悪くない、責められる謂れはないと言ってもいいのかな、なんて。
そんなことを考えて、ずっと後回しにしてきました。
今日は、それを少しだけでも言語化して、まとめられたと思います。
まだ消化しきれていないこともあるので、同じテーマでまた書くかもしれません。
ここまで読んでくださったあなたに感謝を。
叶うなら、私と同じ経験をした方、同じ想いをしたことのある方に届きますように。
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