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【ナラ社の時間#01】社会科オタクが教える「文系科目こそちゃんと」学ぶべき理由

こんにちは、ならんはです。
2022年、新年1発目の投稿になりますね。前回の記事で目標を掲げた通り、月1回note更新をきちんと達成していきたいと思います。皆さん年末年始はきちんと休めましたか?
私事ですが、年末年始は3日しか休みがなく12/30は弾丸大阪旅行に行ってましたので、充実していたといえるかもしれません。

今回執筆するテーマは「文系科目こそきちんと学ばないといけない理由」についてです。YouTube活動を始めるにあたってその準備段階となるものを執筆していこうと思います。
前提として、入試における受験科目の一つである社会科できちんと点数を取り成績を上げること、そして究極的には社会科という科目の範囲で将来的に教養のある人間を育成するためにどうすべきかということを主眼としています。

文系科目を学ぶべき理由

その1:知識を使えるようにする方法を説明する教材が少ない
社会科のテキストというと、知識をまとめた参考書や語呂合わせ本などが多く出版されています。しかし知識を身につけることに執着しており、解き方や考え方などを教えるテキストはほとんど存在しません。社会科の醍醐味は知識を暗記することでも、たくさん物事を知っていることではありません。

また違った側面になりますが、実際に撮られた写真を多く使ったカラフルでビジュアル的な本は、現地調査やフィールドワークを擬似的に体験できるという点で社会科を学ぶ意義につながるといえます。こちらは知識の獲得という面ではよい書籍ですが、今回の入試で点数をとる前提に立つときあまり有効とは言えません。

その2:入試できちんと点数を取るための考え方や解き方を学ぶ
その1と関連していますが、知識を手に入れることは自分一人でもできます。むしろ暗記という最初の作業は一人でないとできません。ですが、その知識を前提とした確認作業や問題作成(友達とやるクイズの出し合いみたいなイメージ)、点数を上げるための手法や考え方などはきちんと学ばないといけません。それは、先述の理由から、テキストを使ったとしても一人でできるものではありません。

知識を身につけることも大事ですが、それ以前に重要なのが「常識」です(一般的な意味での常識とは異なりますのでご注意ください)。以前にもこのテーマで執筆したことがあるのでもし興味があればぜひ。

想像してみてください。子どもたちの解答を見て、大人のみなさんであれば思うでしょう。「なんでこんなことも知らないんだろう」「こんなん常識で解けるじゃん」って。でも、その常識がきちんと書かれている教材はありません。こういうイメージを持っているかどうか、この感覚があるかどうか、など。ただ指導においては、そこから始まらないといけないのです。成績を上げるためには、その感覚を身につけることが大切だということです。

その3:テキストから「何を学ぶか」より「何を伝えるか」が大事
これは講師目線の話になりますが、社会科という科目こそ何を伝えられるかが勝負の科目だと思います。テキストの内容を理解してテキストの問題が解けることは、そこまで難しくありません。ただ、入試問題はテキストの問題がそのまま出題されるわけではないですし、テキストの問題が満点だからといって入試本番で満点が取れるわけではありません。

だからこそどんな状況であっても、問題を解いて、答えを導き出し、解き直しをするというサイクルが、問題演習中だろうと、模試だろうと、過去問だろうと、そして入試本番だろうと同じようにできるようになる必要があるわけです。
そのためには考え方や解き方を理解し、身につけることが必要不可欠だということはお分かりいただけるでしょうか。それは算数や数学などの理系科目だけでなく、文系科目でも同じことが言えます。また、そのルートが明確なのが理系科目であるがゆえに、文系科目はなかなかそこが舗装されていないのが現状です。

社会科の指導におけるゴール

ここで、社会科の指導におけるゴールを考えてみましょう。私の考える指導上のゴールは、あえて言語化すると以下のようになります。

常に変化し続ける社会を分析・思考し、今自分がどうすべきか選択・行動できるようにする。
そのために、持っている知識を引き出し、答えを導き出す練習をすることで入試に合格すること。入試本番できちんと解答できるようにするために、練習段階でも普遍的な解法や環境で成績を上げること。あるいはその技術を身につけることが必要である。

まずは知識の入れ込み、そして常識や因果関係をつかむことで知識に厚みが増します。そこに教材のやり込みや問題演習を積むことで、その解き方や考え方が身についてくるというものです。正しい学習方法があるにも関わらず、その学習法を支える良質な指導法とテキストが存在していないことにもどかしさを覚えます。
もちろん教育ですから、そこは「人」のスキルが問われるところかもしれません。

とはいえ、入試問題は毎年変化し続けており、指導する側も研鑽やアップデートが求められます。学習指導要領の改訂に伴い、主権者教育や消費者教育といった指導内容にもメスが加えられています。どんなに対策をしたとしても、予想を立てたとしても、残念ながら見たことのない問題がほとんどという入試問題に対して、どのように答えを導きたどり着いていくのか、となるとやはり解き方や考え方に普遍性を持ってあげることで、どんな問題であろうと対処できるようにする力を身につけることが大切になります。

また、受け手側の生徒にもいろいろな個性があります。苦手・得意や性格、成績など様々なパーソナリティをもつ生徒に対して、どう説明したら理解してくれるのか(もしくはどう伝えないと理解してくれないのか、かもしれません)というところにも、人が指導する必要性が現れています。
だからこそ、私は「教材や担当に依存しない」社会科の指導法を確立させたいと思ったのです。

最近構想していることはそんな感じです。いろいろ書きましたが、もっといい指導法ないかなって思ってます。今はまだ試している段階ですが。まだまだたくさんインプットやアウトプットをしていかないと…!

最後までご覧いただきありがとうございました。
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また次回の投稿で!

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