食べるって、なに?
2020年10月22日(木)
13:15〜16:30
場所:常葉大学本館 5階501号室
10月8日から2週間、学生さんに自分の口へ入れたものを記録するよう、お願いした。
前回と同じグループで、それぞれが食べたものを見せ合った。友達の食べたものを見て「おしゃれなメニューが多い。」とか、「朝ごはん、食べないんだね」などと話している。iPhoneのメモ機能に記録した人が多かった。親が作ったものや居酒屋で出てきた食事にどんな材料や調味料が使われてるか?にはあまり関心がないようで、「野菜炒め」などと記されている。
その後、グループごとに「食べるってなに?」と話し合った。その結果を聞くと、
「死なないためなら本当はなんだっていいけど、いろんなもの食べれて幸せ!」
「気が向かないと食べないし、めんどくさい。」
「コロナの時、他にすることなくて食べるのが楽しみだった。」
「お腹空かない時も食べる。」
「僕、生きるために食べるなら、完全食オススメ。普通のご飯より値段はちょっと高いけど栄養全部入ってるし、 1年の時よく食べてた。美味しくないけど次の日、そのエネルギーでいける。」
「間食=休憩。ご飯よりワクワク自分へのご褒美。」
「授業中に、お腹が鳴ると困るから。」
選べるって幸せだね。
遅れてきた、Nさん。
「私、なんで食べたか自分の「欲」について書いた。コンビニへ行ったらこのオニギリ!って決めてるから、食べたくなくても買う。レジの近くで見たら欲しくなって別なものも買った。目が欲しくなっちゃう。」
amazonやFacebook、instagramでは、自分が買ったり検索したものを手がかりにおすすめされる。薦められて、欲が発動!私たちは好きなものを選んでいるようで、誘導されてる。そこには角を曲がったら人生が変わる!(そんなもん、ないか?)ほどの想定外の驚きはないのかも。
藤原辰史さんの著書「食べるとはどういうことか」の中に「今まで生きてきた中で、一番美味しかったもの」を学生に尋ねるトピックがあった。昨年からお題をいただいて、それを実際に作ってみることにした。
「今まで生きてきた中で、一番美味しかったもの」を思い出してもらうと、
・お母さんが作ったドライカレー
・初めてのバイトした日に、夜10時一人で食べたお母さんの豚汁
・おばぁちゃんが作ってくれた甘〜〜〜〜〜いオムレツ
・幼稚園の時、お弁当に入ってるか?毎回楽しみだったさつまいものスィート
・王将の回鍋肉
・さわやかのハンバーグ(2人)、スパーゴのハンバーグ、お母さんの作るハンバーグ (*若者は、ハンバーグが好き!)
・17歳の誕生日にお母さんが作ってくれたチョコレートタルト
・修学旅行の時、北海道で食べたサーモンといくらの親子丼
・リコッタチーズケーキ など
事前に作ることを伝えたせいか、誰かが作ったもの、作れそうなものになったかも。来週、zoomでそれぞれ自宅のキッチンで料理をするのは、楽しみ。