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大人にも反抗期がある事を我々は知らない
前回の記事
という事で、久しぶりの潜在意識考である。
前回、子供の独立の話を振り返り、ふと思い出した事がある。
それは、大人になっても独立の欲求が芽生えてくる事は決して稀ではなく、何なら100歳であってもそれは芽生えて良さそうだ、という事である。
例えば結婚の目前に親との関係性が急に悪くなる事があれば、それも一種の独立の欲求が関連した現象と言える。老人が熟年離婚だなんだと喚き始めるのもまた独立の欲求である。
このように、大人になってからの独立の欲求はあまりにも複雑で、その見極めは非常に難しい。
しかし冷静な目で見た時に、古い人間関係を捨てて新たな人間関係を作る動きをしているものは、おそらく独立の欲求と考えて良い。
人は親のみから愛を受けるわけではない。友からは友愛・親愛を、恋人からは恋愛を、師からは師弟愛を受けるのである。
独立の欲求を経過していない人は、こう言った誰かからの愛を一定以上受けると、その愛を注いだ人に「独立の欲求を発露する」事がある。いつの間にか相手に親の投影が起きているのである。
なので、独立の欲求と思しき言動を相手が始めたら、本当に大切にしたい人ならば、親と同じように相手を個として認めてやれば良好に関係性を保持できる事だろう。
なお、独立の欲求の表現系は各々の性格傾向による。野口整体ではこの性格傾向を体癖と呼称するが、現代ならMBTIかエニアグラム辺りを活用すると、どのような表現系になるか予想できるかもしれないが、それは本筋ではないので割愛する。