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子を育てる、自らを育てる
序
自分の研鑽と反省、そして今・未来に子育てで悩める親御さんたちと過去の親御さんたちへの表敬の為、子育て日記を書くものなり。
よも山話として読んでもらえると幸いである。僕の話が何かの役に立てば良いのだが。
1、事の経緯
数年ぶりに投稿を決意した背景を示す。
つい先日、第一子が誕生した。様々な下準備をし、もう子育てが終わった気になっていたが、間抜けもいいところであった。
いざ子育てを始めると非常に色々な盲点があり、特に親として気を付けねばならない心構えや身嗜みは案外色々とある。
そこを悩むうち、ふと思った。皆様に共有し、時には反論をいただき、知恵を借りながら、自らの子育てを反省・ブラッシュアップしていこう、と。
そう言う訳で、もし僕の記事を読み、何か思うところがあればコメントいただけると幸いである。
なお、僕のものの見方は野口整体をベースとして考えているが、それは西洋医学を否定するものではない為、その点はあしからず。
2、赤ちゃんが泣く事について
我々大人はともすると楽しくても泣き、嬉しくても泣き、腹が立っても泣き、悲しくても泣いている。もう何ゆえに泣いているか分からず、どういう時に泣けばいいのかも分からない人もいるかもしれないが、赤ちゃんは違う。
赤ちゃんは明確な理由があって泣いており、発展途上であるからこそ、大人ほどその表現系は複雑ではない。
赤ちゃんが泣くのは、何かが不快だからに他ならない。泣く理由が分からないのは、僕も含めて大人の察しが悪いからである。この点は整体の価値観を支持する。ここまでの観察の結果、これは本当にその通りである。おそらく、快・不快以上の感情はないだろう。
また泣き方にもある程度パターンがあり、これはご飯の泣き方、これはトイレ系の泣き方、これは痛い時の泣き方、というのが何となくある訳だが、トイレ系の泣き方なのにうんちやおしっこが出ていない、という場合がある事に昨日の深夜、ふと気付いた。
最初はこの原因が分からず、ミルクをやってみたり、あやしてみたりするも、てんで泣き止まない為、頭を抱えていると、寝ていた嫁がむくりと起き、ぽつりとこう言った。
「多分、便秘だね。アプリ見ると8時間出ていない」
アプリ、というのはぴよログ(↓リンク参照)という赤ちゃんの経過記録アプリである。なるほど、確かに8時間くらい出ていない。
さて、便切りにでも愉気するか、と服を脱がせようとしていたところ、
「貸して」
と嫁が赤ちゃんをとりあげ、さっとネラトンカテーテルを肛門に差してしまった。すると大量の便が出た。
このアプリを振り返ると、この直近のミルクタイムで、赤ちゃんが泣き始めてからミルクをやるまでに大分ラグがある。
整体開祖の野口晴哉の本に曰く、赤ちゃんの便秘の原因は、泣き疲れによる授乳中の寝落ちである、と。
なるほど、これもその通り。実際、泣くと同時に授乳してやれているタイミングは一度も便秘をしていない。超快便である。
野口は赤ちゃんの便秘に関する兆候に関しては記載していないが、泣き方と排便状況にミスマッチがある場合は、便秘を考える必要があるという事は大いなる発見であった。
3、「痛い」のバリエーション
赤ちゃんが痛みを感じる時にもある程度パターンがある。
一つは、服の素材。全くの盲点だったが、赤ちゃんを抱く時にウールのセーターは禁忌と言っていい。その理由は、毛が瞼に付いてしまうからである。
まだ入院している時に、やたら自分の子供が抱いた直後から泣き止まなくなり、
「あなたの抱っこの仕方が悪いのよ」
と嫁に詰られた事があったのだが、ふと助産師さんが、
「あ、まつげに毛が残ってますね」
とさっと毛を取っていった。そうしたらすぐに泣き止んだ。
よく社会に出ると身嗜みを言われるが、こういうところにも身嗜みの大切さがある。僕はこれ以来、子供が成長するまではウールのセーターは着ない、と心に決めた。
他にも痛いのバリエーションとしては、抱く時に産瘤に手やクベース、ベッドなどの壁が当たってしまっているケースである。これは抱き方を変えたり、身体の位置の調節で泣き止む。
うちの子供に限って言えば、排便前に一度小さく唸り声のような泣き声を上げるのだが、これはおそらく消化管運動亢進による痛みを感じているからなのかもしれない。
皆様のお子様はどんな時に、どんな泣き方をするだろうか。ご教授いただければ非常に嬉しく思う限りである。