新卒半年で会社を辞めた話が全く気づかないうちに家族の話になるnote
私が出社して1番最初にすることは、誰も使っていないPCを立ち上げて、私がお金を払っているApple Musicのアカウントにログインし、職場にBGMを流すことだった。
たしかに私は音楽がかなり好きだし、私のアカウントなら私の好きな音楽を流せるけど、けして私のエゴでやっているわけではない。
私がPCを立ち上げねば、その日の労働BGMがYouTubeに違法アップロードされた無断転載のBGM動画になるからである。
入社してから半年、本当に些細だけど、ずっと許せないことだった。私は違法アップロードされた音楽の流れる環境で働きたくなかったし、それに異を唱える人がひとりもいない職場が気持ち悪かったのである。
会社を辞めた。
4年制大学を卒業して新卒で入社した会社を、たった半年で、ちょうどきっかり半年で、辞めた。
当然だけど、理由は違法BGMだけではない。健康診断がなかったり、月イチぐらいで気まぐれで社長に呼び出されて1時間以上説教されながら目の前でタバコふかされたり、そのタバコの吸い殻をなぜか平社員が捨てていたりその他諸々、諸々々々々……である。退職理由で打線が組めるぐらいある。
はじめそういうことをつらつら書いて同情してもらおうと思って3000字くらいまで進めたけれど、自分で読んでおもんなかったのでやめた。
まあいくらきしょい会社だとしても、入ると決めたのはまごうことなき私のミスだという自覚もあるし。半年は自分でも堪え性ないなあと思うし。
なので、家族の話をします。
は?
娘が新卒で入った会社を半年で辞めると言い出しても、うちの両親はひとつも反対しなかった。
私が散々会社の悪口を言っていたからというのもあるだろうが、それにしても「もう少し我慢したら」くらいは覚悟していたので拍子抜けしてしまった。
思い返してみれば、私が何かを選ぶ時に両親が「こうしてほしい」と言ってきたことは本当に一度もない。
高校受験の時、家から遠い変な学校を受けて落ちた(そして地元のヤンキー私立高校に通った)。
大学は正直なんの役にも立たない芸術学部を「面白そうだから」という理由で選んだ。
就活はやる気が起きず、秋口になってようやくどうにかこうにか内定を取り、どう見ても怪しい会社にそのまま入社した(そして失敗した)。
だから私は自分の人生に妙な責任感がある。
こんなにやりたいようにやらせてくれたんじゃ、人のせいにできない。
かくして私の座右の銘は「楽しく自己責任」だ。
まあ私と両親は別の人間なので、本当のところどう思っているかはわからないし、もしかしたら「本当にダメな奴だな……」とふつうに引かれているかもしれないのだけど。
けれど、本当のところどう思っていようが表面上やりたいようにさせてくれる両親はありがたい。
ちなみに私はツイッターアカウントが2つあって、片方は鍵がかかっているのだけど、その両方のアカウントを母・父・妹全員からフォローされている。
このツイートも、
このツイートも見られている。
新卒半年で会社を辞めた娘がツイッターで無職ネタを擦りまくっていいねを稼いでいたらキレられても仕方ないと思うが、うちはそんなことない。
これに対してのレスが
これだった。
最悪のドリカムかと思った。
母にインターネット上で無職へのカウントダウンをされる日が来るとは思わなかった。
そんなわけで、家族と友人に恵まれているので無職でもしばらくは心身すこやかに生きていけそうだ。
あの職場は、きっと今日からまた違法アップロードされた音楽をBGMに仕事をしている。
これで私はこれからも気持ちよく漫画村とMusic FMを叩けるってワケよ。
あと、退職前最終日に職場で流すために作った素敵なプレイリストがあるので最後に共有して終わろうと思います。
本当にお疲れ様でした、私。
みなさんからのお仕事の斡旋、お待ちしております。
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