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降り積もるほどの星を与えたまえ(I just needed love.)_2


初七日、従兄弟たちと大人に内緒で近所の商店へジュースを買いに行った。
私は従兄弟の中で上から二番目の年齢だったから下の子たちを守る為に後ろからついて行った。

商店からの帰り道、小さな橋の上、左側から白い軽自動車が走ってきた。
下の子たちを早く向こう側に渡らせて私は橋の小さな段差に乗った。
運転手は向こう側に子供たちがいる事に気づいて気を遣いながら運転していた。
手前側にいた私には気づかず車が私に当たったようだ。
当たったようだというのは事故の瞬間の事をしっかり覚えておらず、車が迫ってきた時、目の前は車、後ろは川。

「どうしよう。このままじゃ轢かれる。この川に飛び込む?でも死ぬかもしれない。」

必死に数秒で考えた私は橋の隅の段差に乗り、手すりに捕まり川の方に少し身を乗り出すことしかできなかった。
怖くて目を瞑った。

目を開けた時には目の前に大きなタイヤがあった。理解できないまま、また目を瞑った。
次に目を開けた時には数メートルほど先にあるゴミ置き場に飛ばされていた。

「あ。私生きてる。でもここはどこなの。痛くはないけど身体が動かない。」

運転手と同乗者が車から降りてきた。
年配の女性2人。

私にいろんな言い訳をしているが、いいから早くおばあちゃん家に帰りたい。

初七日で親戚大集合のおばあちゃん家に知らないおばさまと子供達。
そして私はおんぶされている。
明らかに何かが起こっている事が悟れる光景を見た親は一瞬でパニックと怒り。

事故現場で救急車を呼ばなかったこともあり、父が運転する車で救急病院へ。
(すぐ近くに救急病院があったから救急車より車が速いと思ったらしい)

救急病院に到着し、パニックの中私を抱いた母は走って受付へ。

トリアージの結果すぐに対応してくれた。

気づくとストレッチャーに乗せられて右側には警察。事情聴取。

まだ幼稚園年中さんだった私は、
警察が来る→事故の状況を聞かれる→自分が悪いことをした!!
と思ってしまい、「ごめんなさい。ごめんなさい。」と謝り続けてしまった。
もちろん、橋の上に立っていた事、飛び出してはいない事を伝えたけれど
それをいいことに相手の運転手は私が飛び出してきたと反論。
このことで後から母に怒られた。

その後は手術室だったのかな?
目が覚めたら病室で洋服が変わっていてパニック。

看護師さんに
「私のお洋服とお靴どこですか?」と尋ねた。
看護師さん「処置ができなかったからお洋服は切っちゃったの。」
私「ママに怒られるーーーー!!!!!!」と大泣き
のちに看護師さんがその話を母にしたようでまた私が怒られる。
母「なんでそんなこと言ったの?洋服切ったくらいで怒んないわよ。」

…ごめんなさい。

結局、車に轢かれたことによる太ももの骨折。
ベッドから一切動けない。

ここから入院生活の始まり。

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