視点を変える
コロナをきっかけに、今までの不平不満を爆発させてクラブを辞めていく人たち。キャッチできなかったお店にも反省点はありながら、その内容を紐解くと「さみしい」「つまらない」などがほとんど。
「わたしをちゃんと見て!」が、どうなるかは人それぞれです。
悪態をついてスタッフに迷惑をかけることで認めてもらおうとする人。
ずっと占領することでスタッフの目線を独り占めにする人。
地位権限を振りかざして見栄を張る人。
いろんな人がいますが、根底にあるのは「さみしい」とか、そんな切ない感情であることが多いでしょう。年齢を重ねれば、さみしいと素直に言えなくなってきます。我慢すべきが大人。と認識していくことは、変なことではないと思います。
今日も春先にコロナ感染があるかもしれないから、と退会された方が、久しぶりにお店に顔を出してくれました。
この方、何が楽しみでクラブに通っていたか、というと、仲間との会話です。最近の政治はどうだ、アメリカ選挙はああだ、いつゴルフに行ったか、次集まるのはいつにする、など他愛のない話をすることがとっても好きだった方。
なおかつ、それを開店前の店内ですることを最重要にしていた方です。
うちは9時半オープンですが、8時には玄関を開錠して、お客さんが勝手にロビーに入ってくる、という謎の風習がありましたが、その間がとても密状態になるということで、全店で徹底して9時半開場を行いました。
地方なので車社会ですから、基本的には9時半の開場まではお車でお待ちください。とお伝えしてますが、まあ守る方はいませんね。笑
8時半くらいから自動ドアの前に荷物を置いて場所取りをして、9時前にはまだかまだかと行列をつくり、今の時期は「寒いから早く開けろ!」とおっしゃる方も。
最初は「すみません、申し訳ございません」と対応してましたが、ここまで来ると「嫌なら車で待ってろ」という気持ちになります。
思い返せば、きっとこの方々も「誰もいない朝一のジムエリア」とか、「毎回決まっている私のあのロッカー」とか、きっと自分の中でマイルールが出来上がって、それが生活の一部になってしまっているんだな。と。
ですが、今の時代、いろんなことの変化を楽しめたもの勝ちです。
今までと違うんだな、という視点をいかに幅広く持てるかは、人間としてキャパを広げる大きなチャンスです。
私はおばあちゃんになっても「かっこいい」と思われたいので、新しいことは受け入れて選んでいきたいと思っています。ですが、一方では「こだわり続けたものを変えたくない」という感情もあります。
例えばイラスト。
わたしはアナログに「紙とペン」で書くのが一番ベストだと決めつけてきました。漫画だって、デジタルより紙とペンで筆圧の有無がわかるような、人間くさい線が好きだ!と。
ですが今のデジタルは優にそこを解消しています。描く感覚もほとんど変化なく、逆に便利な機能が非常に多い。色を決める時なんて、試し乗せができちゃんですよ!嫌ならデリートすれば、その部分だけ真っ新キレイに。
紙とペンではできないことです。
そもそも、紙とペンで描いていようがいまいが、ほとんどをスマホやPC画面越しに見る生活の中で、その紙とペンのこだわりって何だったんだろう。と思いました。
こんな趣味程度のことですら、視点を変えていくと、新しいことがどんどんできるようになります。それを楽しめるかっこいい大人になりたい!
自分の視点を変えて色んな変化を楽しんでいきたいな~。そんなかっこいい大人になりたいな~。と朝から思いました。
ちなみに、久しぶりに来たお客さん(おじいちゃん会員さん)は、再入会のめんどくささと、料金が昔の安価なものが対象外であることに納得いかず、入会せず帰宅しました。なんじゃそりゃ!
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