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乳頭混乱脱却への道〜初めての母乳外来〜

乳頭混乱を解決できないまま、産院を退院することになったのだが
やはり毎日子供と格闘しても結局ギャン泣きされて母乳を諦める日々が続いていた。
こんなに虐待みたいなことを続けてトラウマになったらどうしようとか、
私のおっぱいがそんなに嫌なら2度と吸わせるか!とか
一生あんたは小さい時おっぱい大嫌いだったんだよって言い続けてやろうとか
ひどい時は窓から投げ捨ててやろうかとまで思ってしまう自分がいて怖かった・・・

毎日何回も訪れる授乳の時間。。。
おっぱいに口を持っていくと嫌がって激しく泣き叫ぶ我が子。。。
見るのが辛くてだんだんスポイト作戦や口をおっぱいに持っていくこともやめて哺乳瓶のみでスムーズにミルクを与え、寝かせる日々。
なんだかとっても切ないのだけど正解がわからなくてちょっとしたことで悲しくなって泣いてしまったり。
人から言われるちょっとした言葉に傷ついたり。

そんな苦痛な日々を終わらせたくて、もう完全ミルクでいいか、と何度思ったことか。

予約を入れていた母乳外来に行くことが億劫になり、キャンセルしようと思った。でもできなかった。めんどくさかったというか、最後の望み見かけてみようと思ったり、もう考えることすらやめたいと思ったというか。

結果的に母乳外来の日はやってきていくことになる。

そこは母乳外来専門の助産院。女性1人で運営されていた。
入るとカルテを渡され、細かく記入。
早速状況を説明する。おっぱいを拒否されていますと。
するとまずはおっぱいの状態を見ましょうということになり、
ベッドに横になる。マッサージを受ける。
毎度のように今回も吸いにくいおっぱいじゃないんだけどな〜と言われる。
そのうちに子供が泣き出し、おっぱいをあげてみましょうということに。

早速試してみると案の定拒絶。
口に入れることすら嫌がる。全力で抵抗される。
ミルクを垂らしてみてもダメ。
その様子を見て助産師さんは「哺乳瓶を忘れさせましょう」と一言。
え?
哺乳瓶を忘れさせる?

「はい。哺乳瓶を使うのをやめてみましょう」と。

え?
そんなことできるの?もしできたら私もそれが1番いい気がしていた。

「これを使ってみてください」
手渡されたのは細長いボトルのようなもの。
先が小さなカップのようになっている。
これで少しずつミルクを与えるらしい。
コップで飲む要領で飲ませるということのようだ。
早速その場で試してみると大人しく飲んでくれた。
これならできそうだ。

「まず3日間。頑張ってみてください。そうすればきっと何か変わるはずです。」と。

3日間か。
これならできそうだなと思った私は頑張ってみることにした。

しかしどのタイミングでおっぱいを吸わせるのを試してみたらいいんだろうと思ったので聞いてみたところ、「その時が来ればわかりますよ。ただおっぱいをいつも近くに置いて無理やり飲ませようとするのではなく、いつでも吸えるような状態で暖かく抱っこしてスキンシップを楽しんでくださいね。」と。

確かにおっぱい=格闘のイメージがついている我が子には癒しの時間であるという刷り込みはとても大事なような気もしていた。

1.ソフトカップ(渡されたカップのこと)を使う
2.いつでもおっぱいが近くにあるようにする
3.強制せずにゆったりとした癒しのスキンシップ時間をとる
4.3日間頑張る

言われたことは以上だった。

早速帰宅した私はソフトカップを使って授乳にチャレンジ。
こぼしながらも規定量飲んでくれた。これならできそうだ。

と思った私が甘かった。

それ以降の授乳のたび、ギャン泣きが始まった。

自分のおっぱいを拒絶されるよりはまだマシだったが、
ソフトカップで飲ませようとしても嫌がるので気を紛らわせながら無理やり口にミルクを注ぎ込む。これもこれで虐待みたいで本当に辛い。
途中途方に暮れたりもした。が頑張って3日間、と思ってまず1日目を終えた。

2日目の朝、何度目かの授乳の時、本当に嫌がる我が子に対して私も悲しくなってしまい、泣いてしまった。

流石に見かねた主人が手を貸してくれ、子供あやして泣き止ませてからソフトカップで飲ませたところ落ち着いて飲んでくれた。
この1回は本当に本当に救われた。
ここで主人の助けがなかったらきっと諦めていただろう。

その日もなんとか子供を落ち着かせながら、それでもギャン泣きとの戦いをしながらソフトカップでミルクを与え続けた。
隙間の時間で抱っこして肌を触れ合わせてみた。
その時思ったが、ずっと哺乳瓶だったこともあって、子供と肌を密着させたことがなかったなと気づいた。しっかり抱いてあげたこともしてなかった。
母乳を飲ませることに必死だったし、哺乳瓶で与える時は体から離れるし、子供と心理的距離は明らかに開いていたことに気づいたのだった。

例え母乳を飲んでくれなくても、こうやって少しでも触れ合うことを大事にしようと思った。

夜間は哺乳瓶を使ってもいいということだったが、怖かったので深夜帯に1度だけ使ってそれ以外はソフトカップで頑張った。こぼれまくって洋服もミルクでずぶ濡れになりながら与え続けた。

3日目。
もうここでダメならと思いながら3日は続けると思って頑張ってきたので諦めずソフトカップで授乳。
夕方ごろなんとなく子供の顔をおっぱいに近づけてみた。
すると

なんと

吸ってくれたのだ!!!!!!

しかもスムーズに!
何の抵抗感もなく!!!


奇跡が起きたーーーーーーーーーーー!!!!


助産師さん曰く、子供にとってはソフトカップはすごく飲みにくいらしくて吸い付きたい欲求がどうしてもあるとのこと。なので
哺乳瓶>おっぱい>ソフトカップ
の優先度は子供の中で変わらないということだった。
※一部完全母乳で育てていると逆に哺乳瓶を嫌がる子もいるらしい。

母乳を吸ってくれたことに感激を覚え、思わず助産師さんにLINEで報告!

ここから毎回吸ってくれるか不安だったが、ひとまず第一関門突破!という感じだった。

助産師さん曰く、ここからは元に戻らないように気をつけつつ安定してきたら哺乳瓶も並行して使っていって大丈夫だと思いますよ、ということだった。

そこから私はソフトカップを使いつつ、夜間は哺乳瓶でミルクを足しながら、母乳を飲ませられる日々へと進んでいく。
母乳を吸ってくれていない間は搾乳器で1日8回搾乳しておっぱいの出が悪くならないように頑張っていた。授乳と搾乳で休む間も無く1日は過ぎていったが、やっとそれからも解放される。

その翌日ごろまでには1日の授乳全ておっぱいを吸ってくれるようになったのである!

これはあの助産院の助産師さんに本当に感謝だった。
一発で原因を見抜いて的確な指示のもと解決に向かわせる母乳のプロ。

ここから私の母乳育児が始まるわけだが、その頃にはすでに1ヶ月検診目前の時期になっていたのだった。
早ければ早いほうが母乳の分泌量も増えやすいらしく、母乳マッサージも頻度高く受けるように言われる。

◆母乳の分泌量を上げていくためにできること
・赤ちゃんに頻回に吸ってもらうように頑張る
・夜間の授乳もしっかり吸ってもらう
・ミルクアップブレンドというハーブティーを飲む
・ノンアルコールビールを飲む(麦芽がいいらしい)
・おっぱいマッサージを受ける
・ご飯をたくさん食べる(お茶碗2杯)
・あったかい湯船に浸かる
などなど。

吸ってくれるようになった次は母乳量を増やすのである。

私はまず赤ちゃんが吸いたいと泣いたら母乳をあげるという方法をとってみた。すると30分ごとに泣き出すので休む間がなく、ずっと母乳をあげ続ける状況になってしまった。
助産師さんにLINEで状況を話すとミルクも足してあげてくださいということだった。これがいわゆる「混合」というやつなのだ。
母乳を与えて、足りない分をミルクで補う。大体2時間〜2時間半寝てくれる量がちょうどいいと言われた。

私は母乳、ソフトカップ、哺乳瓶を混ぜながらミルクを与えることを続けてみた。
するとやはり途中で母乳を嫌がるそぶりが少し出てきた。
哺乳瓶は使用中止。
やはり哺乳瓶を少しでも使うと記憶が蘇ってくるのだろうか。
私はまたあの母乳拒否の悪夢が横切り、絶対に哺乳瓶は使わない!と決めた。ソフトカップで泣きながらでも与えるほうが母乳は飲んでくれるのだからこれはもう少し頑張ろうと。

まずは母乳を吸ってくれるようになるまでを記載したが、
次回は混合育児、母乳の立ち上がりについて記載していこうと思う。

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