2024/5/25 京成バスダイヤ改正

減便改正とのうわさ

本日5/25に京成バスのダイヤ改正が行われたが、減便になるとのうわさを聞いていた。特定の路線については大幅減少となることが京成バス本体よりリリースされており、千葉市内にも実際にそうなる路線がある。京成バス本体からの大幅減便若しくは廃止となるとリリースされたのは以下の路線。
廃止路線
津62 津田沼駅~京成大久保駅~幕張西五丁目
大幅減便路線
稲海01・02 稲毛海岸駅~京成団地・草野車庫
ほかの路線も気になるところではあったので、千葉市内各駅(幕張本郷、新検見川、稲毛、千葉、海浜幕張、稲毛海岸)の京成バス時刻表を確認してみた。

幕張本郷駅

まずは廃止路線となる津62が通過する幕張本郷駅である。
まずは平日。

幕張本郷駅平日の変化

実はあまり変わっておらず、変化したといえば幕22/23コロンブス経由の神田外語大行き、海浜幕張駅行き。この系統は日中は神田外語大折り返しで15分間隔だったものがほぼすべて海浜幕張駅行きとなり、本数が半減している。おそらく走行距離が長くなった分、本数が減少したと思われる。問題の津62(幕張西五丁目行き)はもともと平日は運行がなかった。津62津田沼方面は7本の減となっている。
次に休日。

幕張本郷駅土休日の変化

こちらも傾向は似たようなものだが、幕張西五丁目行きは7本あったものが全廃。津田沼方向も10本減と約20%の減少幅になる。イオン36系統の幕張豊砂駅行きは終発が23時ちょうどから22時37分へ繰り上がっている。おそらく23時ちょうど発のバスは、利用客が非常に少なかったのではないか。平日、土休日にかかわらず幕張本郷-海浜幕張の系統は大きな変化がない。

新検見川駅


新検見川駅平日

平日はメイン路線となる検01/31系統さつきが丘団地行きが減少している。(約5%)始発、終発の時間は変わっていないので利便性という意味では大きく変わらないと思われる。大きく変化があったのが八千02/03/04で、本数が20%減、終発が1時間20分繰り上げと大きく利便性が下がっている。途中までは検21/22/23と重複するものの、終発は八千02/03/04のほうが遅いうえ、本数もそちらのほうが多くやはり利便性ダウンといわざるを得ないのではないか。


新検見川駅休日

次に休日だが、こちらはあまり変化がない。特筆すべきは検01/31のメイン路線で平日は減なのに休日は増である。それ以外の系統の減便幅も小さく、休日は改正前とあまり変わらない。

稲毛駅


稲毛駅平日

稲毛もメイン路線といえる稲01/02/06が減便となっている(7%)。一方山王町系統は増となっているものの最終バスが5分繰り上がり0時40分から0時35分となる。これが大変なことになり、東京0時01分発の最終千葉行きから接続しなくなる。この1本前は東京23時37分なので、5分の差が24分の差を生んでしまっている。
それ以外に目立つのは稲12系統の宮野木小学校経由草野車庫行き。20分の繰り上げと本数減になっている。
あと1日1本だけあった稲34の急行クイーンズガーデン稲毛行きが廃止となっている。朝6時と利用客がどれだけいたかは疑問…

稲毛駅休日

次に休日だが、こちらは稲11/13以外は本数の若干の調整程度で大きな変化がない。稲11/13だけは本数が7本増で利便性が上がっている。

千葉駅

千葉駅平日

次に千葉駅の平日であるが、こちらは全体的に減便となっている。東京情報大行き直通を除くと2~8本の減便で、特に影響が大きいのが千01のほおじろ台経由千城台団地行きである。本数8本減(12%減)、終発が47分繰り上げとなってしまっている。千02も22分繰り上げで、日付が変わってからのバスの発車がなくなってしまった。千城台、御成台団地方面の影響はかなり大きそうである。

千葉駅休日

つぎに休日だが、こちらで目立つのは南矢作・千葉大学病院方面の本数減。日中は1時間に4.5本(4本と5本の交互)だったものが1時間に4本に統一されている。12分間隔で走る時間帯がなくなり、すべて15分間隔となる。たかが3分と思われるかもしれないが、この差はかなりのものではないか。

海浜幕張駅


海浜幕張平日
海浜幕張休日

最も変化に乏しいのが海浜幕張系統ではないだろうか。
多数の路線があるにも関わらず大きく変わったのは2路線だけ。うち1路線は幕張本郷駅と神田外語大経由でつなぐ幕22で、すでに幕張本郷駅で紹介している。それ以外はイオン65幕張豊砂駅行きで平日は一気に半数以下、休日も半数になってしまっている。これは、イオンモールへ公共交通機関で向かう人が幕張豊砂駅に流れてしまい、海浜幕張駅からも徒歩で向かうことができるだけに仕方がないのかもしれない。

稲毛海岸駅

最後は京成バスの公式から大幅減便とリリースが出ている稲毛海岸駅。

稲毛海岸平日
稲毛海岸土曜日

なんということでしょう。平日6本、土休日8本だったものが、平日1本、土曜日1本、休日0本となってしまった。週に46本だったものがたったの6本。87%減という状態である。もはや公共交通機関として使えるのかというレベルになってしまっている。
もともとこの系統群は、稲03は稲毛海岸から穴川十字路までノンストップ、稲海01/02は稲毛海岸の次にプラウドシティに停車した後は熊野神社までノンストップと、決して効率が良いとは言えない運用であった。これだけの減便も仕方がないのかもしれない。

全体を総括すると

全体を見渡すと、減便となる路線、増便となる路線が入り混じっている状態だが、私が見た感じでのインパクトの大きい改正内容は以下の通りではないだろうか。
・千葉駅からの千城台、御成台方面の終発繰り下げにより利便性が低下した。
・稲毛駅からの深夜バスが東京発最終快速と接続しなくなった。
・新検見川駅から八千代方面の本数が大きく減少した。
・稲毛海岸駅からは京成バスはほぼ撤退に近い。
物流2024年問題もあり、特に深夜帯は厳しいことが予想されるだけにある程度仕方はないのかと思ったが、稲毛駅の5分繰り上げによる最終接続解除はもう少し何とかならなかったのかと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?