JR東日本ダイヤ改正

JR各社の2025年3月ダイヤ改正が発表された。ここでは千葉地区を中心にダイヤ改正を見ていきたいと思う。

成田エクスプレス千葉駅停車拡大

成田エクスプレスは、過去は東京~成田空港(空港第2ビル含む)ノンストップが売りであったが、2022年3月に半数程度が千葉駅に停車するようになった。これにより、千葉および総武快速線各駅から成田空港へ、また千葉以遠から東京・新宿・横浜方面への利用が可能になり千葉県各エリアからの利便性が大きく向上した。今回の改正ではさらに上り2本、下り1本が停車するようになる。
2024年12月時点では、千葉駅を中心として考えると成田空港行は6時44分から20時36分まで毎時1本、さらに7時台・18時台は1本ずつ追加されて合計17本が停車する。変わって東京方面は8時台に2本、9時台~19時台は1本の合計13本の停車となる。ここに成田空港行は17時58分(45号)、東京方面は20時21分(50号)、21時13分(52号)が停車するようになるので、成田空港行は6時台~20時台で毎時1本、7時17時18時は2本という体制に、東京方面は8時台2本、9時~21時台に1本となる。

今回の停車数増に対するターゲットは対東京ではなく、成田空港着の旅客を千葉~船橋エリアに送り込むためのものではないか。最終52号は成田空港20:44発、第二ビル20:47発で19時台くらい着の飛行機まではフォローできることになる。

総武快速線運転本数変更

総武快速は18時台に津田沼行きが1本増便、20時台に1本減便となっている。減便となる便の記載はないが、20:33津田沼行きではないかと推測する。このすぐあと20:36に君津行きがあり、その前の快速千葉行きも20:26で間隔が狭いこと、18時台の増便が津田沼行きであることからそのように推測した。
それ以外に変更点はない。

京葉線

前回、通勤快速の廃止で大きな波紋を呼んだ京葉線だが、今回は西船橋~海浜幕張間での増便がメインとなっている。それに東京~蘇我間の各駅停車2本(休日は1本)が快速に変更となる。こちらは前後のダイヤに変更がないとすれば、1本目は現行15:52発蘇我行きが16:02発快速蘇我行きになると推測される。これは15:33の快速があるので、このパターンを30分後まで適用するという内容かと思われる。次の21:21発快速は、21:20各駅停車を21:21に変更、その1本前の21:12各駅停車をどこかで待避させ、蘇我での到着順を入れ替えるという内容かと思われる。
この21:21快速は22:02に到着するので22:11発の内房線館山行き、22:06発の外房線上総一ノ宮行きに接続することになる。従来の21:20各駅停車だと蘇我着22:11で、館山行きには接続しないので君津以遠の内房線ユーザーには朗報となる。

全体

全体的にみると、利便性は向上していると判断してもよいかと思う今回のダイヤ改正である。成田エクスプレスの千葉停車は、東京方面から千葉以東への利便性向上、成田空港から千葉以西への利便性向上の両方の面があり、もともと千葉県内ノンストップであったことを考えればものすごい利便性向上になっている。
他エリアは今後も内容を精査して、考察を行っていきたい。


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