CESで発表された「デジタル人間」は妄想が膨らむ
アメリカ合衆国のラスベガスでCESが行われています。CESとはConsumer Technology Association の略で、世界各地の企業が次世代の技術を駆使したプロダクトを披露し合う発表会です。
私の務める会社も以前はCESに発表を見に行ったことがありました。私は行ってませんが、上司はCESで多くの刺激を受けたそうです。そのときに具体的な報告も聞いたのですが、心躍るプロダクトがいくつもあって楽しそうでした。
そのCESで発表されたプロダクトがネットニュースで記事になっています。見てるだけで楽しいですね。いくつか気になったプロダクトはTwitterに投稿しました。その中でも熱いと感じたのが、サムスンの「デジタル人間」です。
AIではなくAH=人工人間です。
Samsung(サムスン)が取り組んでいるプロジェクトNeon。ネタ元のThe Vergeで特集されていますが、これ人工人間を作るプロジェクトなのです。人工的に作られた人間。とはいえ、幸せな結婚生活を送る18号さんのような、あのタイプの人造人間ではなくもっとデジタルなやつ。人工人間よりもデジタル人間という呼び方の方がしっくりくるやつ。つまり、めちゃくちゃリアルなアバターですね。
デジタル人間という呼び方はギズモードの記事で呼ばれてる表現で、AH(=人工人間)というのが正しそうです。
記事内でも貼られてますが、この自然な映像を見てください。CGも来るところまで来たという感じがしますね。
メカクシティアクターズとか思い出しました。AIの技術が進んで組み合わされば、デジタル空間に架空の人間を生成出来てしまいますね。遠い未来かと思いますが、映像作品なんかはデジタル人間に俳優をやらせればリアルな映像を作れてしまいます。彼らはデジタルなので疲れないしミスしないし文句も言いません。・・という感じで色々と妄想が膨らむので、膨らんだ妄想を書いていきます。
恋愛しない!デジタルアイドル
私もアイドルが好きな時期がありました。でもアイドルって年齢を重ねるし、恋愛するし、結婚するし、子供が生まれたということはアレなわけだし。アイドルを親心で応援できていれば良いのですが、恋心をもってしまうと辛い結構現実を見せつけられます。
でも安心してください。AHによるデジタルアイドルであれば、年も取らないし恋愛もしません。いつまでもベストな状態でいてくれます。AHだけれあれば決まった動きしかしなさそうですが、AIと組み合わさることで、より人間味のある行動を取れるようになるかと思います。そうなれば(見たいところだけ)現実味のあるアイドルとして愛でられる存在ができますね。
要するに、よりリアルな初音ミクが実現できますよ。
欠点は一つ、画面から出てきません。
死んだお爺ちゃんに合える!?
昨年末に日本コロムビアがAIで美空ひばりに新曲を歌わせてしまいました。私は美空ひばりを知る世代ではありませんが、自然な歌声と語りはデジタル音声とは思えないくらいです。言われないと分かりません。
もうあとは組み合わせるだけですね。ARも組み合わせてしまえば美空ひばりの完全復活です。
似たようなアイデアとして故人に合うというのもできるかと思います。膨大なデータが必要になりますが、AIで人格を再現出来てしまえば、よりリアルなおじいちゃんに会えます。肉体は死んでも画面内でいつでも会えるよと。ちょっと怖いか。これを実現するなら倫理的観点も必要ですね。
プライバシーを守ったままでビデオチャットができる!
最後はわりと実用的な想像です。AHの技術が喜ばれるのはカスタマーサポートへの適用かと思いました。
カスタマーサポートといえば、電話やメールで顧客の細かい要望に答えてくれるサービスです。対面販売の無いネット通販ではなくてはならないサービスですね。かんたんなやり取りであれば電話やメールやチャットで済んでしまうことがありますが、細かいニュアンスが伝わらなかったりして苦労しがちです。
AHのアバターを介してビデオチャットをすることで、これを改善できないでしょうか。顔が見えて表情がリアルに伝わるだけで、コミュニケーションは円滑になり、顧客の満足感は変わります。
私の体験でも、音声チャットのみよりビデオチャットの方がコミュニケーションは円滑になります。お互いの表情が見えた方が、初対面であっても雰囲気で冗談を言えたりしますからね。
この提案のポイントは、アバターであるということです。本人の顔ではありません。なので、企業側はスタッフのプライバシーを守れます。万が一、とんでもないクレーマーとトラブルになってしまっても、顔を覚えられて日常生活に怯えることはなくなります。
他にも面白いプロダクトが発表されてます
このプロダクトだけでかなり妄想が膨らみましたね。本当は他のプロダクトも書こうと思ったのですが、お腹いっぱいかと思うので、以上にします。
もし気になったら、CES2020とかで検索して、どんなプロダクトが発表されているのか調べてみてください。
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